今回の1曲セレクトは、「なごり雪」イルカです。
まずはデータです。
・タイトル なごり雪
・アーティスト イルカ
・作詞 伊勢正三
・作曲 伊勢正三
・編曲 松任谷正隆
・リリース日 1975年11月5日
・発売元 クラウン
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数 54.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1976年1月12日〜4月5日付
今回は、めっちゃまともに行きますぞ。
イルカ「なごり雪」。
いまや、この曲はスタンダードですよね。いまって音楽の教科書にものってたりする? ってくらいでしょ!?
まあ、音楽の教科書に載ってるからスタンダードってことはないんだけど、でも、世代を問わず、この曲は知ってますよねぇ。
だけども、この曲、タイトルからして「なごり雪」って言うくらいだから、本来は、「春先」の別れのシーズンの曲ぢゃないの?
・・・ってところなんだけど、実際、リリースは「11月」という、まだ別れの季節でもなんでもない時期だったりしてね。
でも、ヒットのピークは、2月だったりするから、結果的には、曲の内容とピッタリ当てはまったわけだよね。
ま、だから支持されたってところは強いんだけどさ。
ところで、この曲のシチュエーションとしては、「田舎」かどこかに遠くへ帰ってしまう彼女を東京駅か上野駅か新宿駅か・・とにかくターミナルの駅で見送る「ボク」がいる。
季節外れの雪が降ってる・・・っていう図柄ですよね。
「東京」と「地方」との、長距離恋愛。
このシチュエーションって、この当時の象徴みたいなもんなんだよね。
今、この手の「僕」、または「ワタシ」は東京で、「彼女」または「彼」が地方にいて・・・・っていう長距離恋愛的なシチュエーションの曲ってあんまり見なくなったじゃない!?
これも時代なんですかねぇ?
まあ、いまや、インターネットもあるし、ケータイもあるから、東京⇔地方の差がなくなってきているし、そういう距離感もなくなってきているから、必然的にそういうシチュエーションってアナクロなのは分かるけど、でも、そういうシチュエーションって一種の郷愁のようものを感じませんかねぇ?
この「なごり雪」がヒットした1975年〜1976年あたりって意外とこのテの長距離恋愛的な曲がヒットしてたんだよね。
この曲と丁度同じ時期にヒットしたのが、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」でしょ。ま、これは、究極の長距離恋愛ものですわね。
それと、以前、ここで紹介した、マイペースの「東京」なんて曲もヒットしてたし。。。
それを考えると、30数年前っていうのは、まだまだ、東京と地方の距離で随分、離れてたんだなぁ・・・って感じますねぇ。
まあ、だからこそ、郷愁を誘うってものなんだけど・・・。
正直、いま、同じシチュエーションで「なごり雪」と言っても、いつでもネットで逢えるじゃん・・・では、郷愁も誘われないってもんですわ。。。。
あ、そうそう、この曲、「イルカ」が歌ったものが、一番有名だし、完全にオリジナルって感じだけど、実は、これはカバー
なんだよね。
もともとオリジナルは、かぐや姫が歌ったものなのですわ。
1974年3月5日リリースされた、かぐや姫4枚目のアルバム「三階建ての詩」に収録されているものがオリジナル。
こちらは、リリースが3月って言うくらいだから、「なごり雪」っていうのは、ドンぴしゃりの季節だったんだよね。
まあ、良くも悪くも、この曲でイルカっていうヒトは、アーティスト人生を決めちゃいましたよねぇ。
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