1986_02_1986年のマリリン_本田美奈子








今日の1曲セレクトは、「1986年のマリリン」本田美奈子です。

 まずはデータでーす。

・タイトル     1986年のマリリン
・アーティスト   本田美奈子
・作詞       秋元康
・作曲       筒美京平
・編曲       新川博
・リリース日    1986年2月5日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  3位
・売上げ枚数    24.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月17日〜4月7日付

 もう、一言で言って、衝撃的な曲だったよね、この曲は。
タイトルも衝撃的、本田美奈子のフッションも衝撃的、曲も衝撃的・・・、全部衝撃的だったですよ。

 なんていっても、ヘソ出しルックね。あのカッコで、♪マリリ〜ン〜♪なぞと、腰を振られたアカツキにゃ、ウブな高校1年生だったワタシでさえ、股間があつくなりますわーな。

 兎に角ね、この曲の前の「Temptation」からは、えらい変わりようだったもんなぁ。
 これは、秋元氏に一本取られたという言いようがないけど、このころ、秋元−筒美コンビって、キョンキョンの「なんてったってアイドル」もそうだったけど、立て続けに「問題作」を作り上げていたんだよね。

 いや、アイドルを変身させていたのかもしれない。まあ、ちょっと「過激」な方向ではあったけど。。

 それにしても、筒美氏の場合は、作詞家によって、自由無限に曲調が変えられるんだもんねぇ。やっぱし天才ですわ。
 まず、松本隆氏と組む時は、こんな「刺激的」な曲は書かないもんね。そのまえに松本氏は、こんな「過激」な女の子の詞は書かないけど・・・。
 ある種、一種の実験だったのかもしれないけどね。

 当時、秋元氏と組むと、サウンド、メロディ共に「鋭角的」になってたんだよね。
 うーん、輪郭がはっきりしたサウンド、メロディっていうのかな。

 この曲にしても、イントロのシンセドラムの音色にしても鋭角的だったし、これにからんでくる、ブリブリのサックスにしても尖がってたもんね。それが、逆にセクシーで、俗な言い方だと「イヤラシイ」くてたまんないんだけどね。

それにつづくAメロにしても鋭角的。輪郭がはっきりとしたメロディ。 これは、70年代の筒美氏には、なかったようなメロディラインなんだよなぁ。
 このころの少年隊もそうだったけど、この時期、メロディラインが変わったような気がするんだよね。筒美氏って。
 まあ、それが、作家人生の息をより長くしたっていうか、時代に即した変化ではあるんだよね。
 このころの洋楽が、そういう感じで、メロディの輪郭がはっきりとして来てた時期だからなぁ。・・と同時に私ゃ、洋楽からは完全に離れた時期でもあったんだけど。

 そういう流れが邦楽にも入ってきたのが、このころって感じなんだよね。これはアイドルだけなく、ニューミュージックもそうだったな。だから、BOOWYなんかの、サウンド、メロディが「硬い」アーティストが浮上する土台ができてきてたんだよね。
 
 その辺の臭覚は、さすがに抜け目がないんだよねぇ、筒美氏は。

 とにもかくにも、この曲でアイドルのあり方を変えたって感じだなぁ。アイドルもたんなる、操り人形から脱皮するもんだって、強烈に主張する1曲でしたよねぇ。

 それにしても、あれから丁度29年も経つんだよなぁ。。。毎度のことながら、月日が過ぎ行くのは早いもんだワ。
 この曲なんて、昨日のことのようだもん。。





※2006年2月に書いたオリジナルに、若干、修正を加えました。