1978_11_勝手にシンドバッド_サザンオールスターズ






今日の1曲セレクトは、「勝手にシンドバッド」サザンオールスターズどえーす。

まずはデータから

・タイトル     勝手にシンドバッド
・アーティスト   サザンオールスターズ
・作詞       桑田佳祐
・作曲       桑田佳祐
・編曲       サザンオールスターズ  斉藤ノブ
・リリース日    1978年6月25日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位  3位
・売上げ枚数    51.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1978年9月11日〜11月20日付

サザンの「勝手にシンドバッド」?? なんでまた、こんなメジャーすぎるくらいの曲なんだぁ・・?
 ・・・とお思いかと存じますが、昨日11月2日とこの曲は、私にとっては、縁が深い!

 昨日は、体調不良でダウンしちゃって、すっかり忘れてたけど、昨日11月2日は、私にとって、今の業界(エンターテイメント業界)にいる限りは、忘れられない日だったんだっけ・・・。

 あれは、27年前の11月2日、初めて「ザ・ベストテン」を見たのだ〜。 今の俺の原点、すべてはあの日から始まった・・・といっても過言では全然ない。

 もしも、あの日あの時、君に出会わなかったら、僕は今頃どんな事をしてるのだろう?

 こんな詞の曲があったような気がするけど、まさにそんな感じ。もし、あの日、あの時、「ベストテン」を見てなかったら、俺、今頃何やってたんだろ?

 少なくとも、今の業界にはいなかったろう・・ってことは、はっきり言えますね。

正直言って・・ってもう、何回も書いてるけど、「ベストテン」を見る前って、俺、「歌謡曲」がキライでねー。 なんせポールモーリアだったから。
 「歌謡曲」って、あのころの他の歌番組とかバラエティとかみても、なんか、チープな感じが好きになれなかったんだよね。 そうそう、音が薄っぺらくてチープっていう印象がつよくてさ。
 
 それが、「ベストテン」で認識がガラッと変わったわけ。これは、もう、昨日まで、天動説支持してた奴が、瞬間、地動説支持になったという、俺にとっては、文字通り、コベルニクス的な大変動ですよ。
 
 なにがそうさせたんだろう?

 久米宏と黒柳徹子のMCもしかり、ゴージャスなセットしかり、バックのオーケストラの音の厚さもしかり・・・。
 兎に角、ゴージャスな雰囲気が、惹きつけたんだろうな。

 それと、今まで聴いたことなかったような音楽、そう、ニューミュージック系のアーティストですね。
 
 それまで、ニューミュージック系のアーティストって歌番組にあんまりでなかった・・・というより出してもらえなかったんだよね。だから、ガキの俺らの耳にはなかなか入らなかったんだけども・・。
 衝撃的だったよなぁ、ツイストなんかさ、カッコエカッタもんねー。 それ以上に衝撃的だったのは、サザンオールスターズですよー。

 もちろん、当時は、この「勝手にシンドバッド」でランクインしてたんだけどさ。
 もう、衝撃の嵐。今までに感じたことないフィーリングですよ。これはもう、言葉では表せんですわ。

 とにかく、型破り、常識破りだったよねぇ。 何言ってんだかわかんない歌詞。・・その歌詞だって、表してみりゃ、文法がぶっ壊れてるし・・・。


 ♪ 砂まじりの茅ヶ崎 人も波も消えて
   夏の日の思い出は ちょいと瞳の中に消えたほどに♪

ですもんね。
 「消えたほどに」なんつう歌詞は、それまでなかったですよ。ちゃんとしたヒット曲には。 

 これぞエンターテイメントですよ。 オンリーワンな世界じゃん。エンターテイメントはこうでなくちゃ。


 でも、まあ、大人たちには、叩かれまくりだったよねぇ。
ウチの親父なんて、ばか怒りしてましたもん。テレビに向かって「ヘタクソー」って叫んでましたよ。

 オトナには理解不可能な世界だったんだろうね。このグルーブ感は。
 まあ、今となってみりゃ、自分がその「オトナ」の入り口なんだけどさ〜。
 いつまでも不感症にはなりたくないよねぇ。

 この曲は、それをいつまでも警告してくれるような曲ですわ。ワタシにとっては。。。


 あ、そーそー、12月1日のサザンの東京ドームライヴ。チケット取れたんで、行ってきまーすワ。
 この曲は、絶対やるだろうしね。


ちなみに、私が初めて「ザ・ベストテン」を見た、1978年11月2日のランキングは、以下の通りでーす。

1位 銃爪        世良公則&ツイスト 9039点
2位 きみのひとみは10000ボルト
             堀内孝雄      8586点
3位 LOVE(抱きしめたい) 沢田研二      8346点
4位 透明人間      ピンクレディー   8233点
5位 季節の中で     松山千春      7946点
6位 ブルースカイブルー 西城秀樹      7806点
7位 絶体絶命      山口百恵      7756点
8位 勝手にシンドバッド サザンオールスターズ7309点
9位 ハリウッドスキャンダル 郷ひろみ    6946点
10位 グッドラック    野口五郎      6703点

 この週は、野口、郷、西城の新御三家が勢ぞろい。さらに、松山千春が初登場(ランクイン)。
 ツイストは9週目の1位。最終的には次週も1いを獲得して10週連続1位でしたね。

 それにしても、豪華な顔ぶれですわ。まさに「ベストテン」って感じだよね。


※2005年11月に書いたものの再掲載です。