1984_10_哀愁情句_早見優







今回の1曲セレクトは、「哀愁情句」早見優です。

まずは、データから

・タイトル     哀愁情句
・アーティスト   早見優
・作詞       銀色夏生
・作曲       筒美京平
・編曲       船山基紀
・リリース日    1984年10月3日
・発売元      トーラス
・オリコン最高位  8位
・売上げ枚数    9.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位


 ここのところ、若干、当初のコンセプト、「各年の丁度今頃の死角になっている曲」っていうところから、ちょっと離れていたので、今日は、若干、マニアックな曲に戻ろうと思います。
 
 今日は、東京地方はシトシト雨。秋の長雨のシーズンかな。 こういう日は、シットリとした情景の曲を引っ張って来たくなるわけです・・・。ということで、この曲なんかピッタリじゃないかな、と思いましてね。
 
 早見優って言ったら、「夏色のナンシー」を始め、夏っぽいイメージが先行してるのかなぁ・・と思うわけで、こんな曲あったの、みなさん忘れてる、あるいは知らない方が多いと思うんですが、いかがでしょうかねぇ?
 そんな、「夏」のイメージが強い、早見優が、イメージを破って、初めてしっとりオトナっぽい曲で勝負したのが、この曲です。
 それにあわせて、ジャケットも初めてオトナっぽい雰囲気ですよね。

 
 作曲は筒美京平。 筒美氏は、どうしても早見優を南沙織にしたかったようですね。これは、前の年の「ラッキィリップス」なんかでも、見られた傾向なんですが、この曲では、さらに顕著になったようです。
 じゃ、南沙織の何の曲をモチーフに? といわれると、私なんか、南沙織の曲は、細かいところまでは把握していないんで、なんともいえないんですけど、曲のテンポ、イメージからして、「哀愁のページ」のマイナー版とも言えそうな気もします。 
 うーん、「哀愁のページ」は、もっとけだるい感じかなぁ。 この曲は、銀色夏生さんの詞が、もうちょっとハッキリした内容なんで、「けだるさ」はないんだけどね。

 でも、全体的に、この当時を持ってしても、それ以前の時代の曲調ではありましたよね。
 いや、当の早見さんも、この曲に限っては、南沙織になりきろうと思ってんじゃないかなぁ・・・。
 他の曲とは、全体的な雰囲気が違うんだよね。 うーん、この雰囲気が本当はよかったんじゃないかなぁ・・と思うことがありますね。 
 このあと、この路線を蹴って、ロック路線に行っちゃうんだけど、正直、早見優にあっているかというと、NOって感じだったもんなぁ。
 まあ、この曲もお世辞にも大ヒットというわけではなかったけどねぇ。

 ハワイ育ち・・ってことで、どうしても、向こうの雰囲気でっていうのは分かるけども、意外と日本美人って感じだったからねぇ。こういうしっとり目な曲のほうが本来はあってたんだろうな。
 ・・・ということは、それを充分引き出した、筒美京平っていう人は、本当に天才なんだな・・と今更ながらに書いたりしてね。

 あ、そうそう、このところ、melody.とかハーフ系のアーティストが多くなってきたけど、1度はこの手の曲をやってみたらいいだろうね。 別件で書いたけど、最近のこのテの人たちの曲って、「重さ」がないんだよね。
 このテの「歌謡曲」っぽい曲で、いちど、日本らしい「重さ」の曲を体験してもいいと思うんだけどなぁ。
 筒美氏、ジャズの世界からもどって、このての曲をまた書いてくれないですかねぇ。。