かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2020年02月

今、編曲家が熱い!

既に読んだ方も多いかと思いますが、昨日の読売新聞の「週刊エンタメ」コーナーに、音楽業界で長年、陰で支える存在だった編曲家に注目が集まっている・・・と題し直近で著書を出版された、瀬尾一三氏と船山基紀氏について、それぞれの著書の大まかな内容が1面で紹介。

IMG_20200222_110133


うーむ、読売新聞にも取り上げられるようになるとはね。
2016年の「ニッポンの編曲家」の出版から始まり最初は業界回りだけで話題になっていた編曲家への注目は、今やホンモノになりましたね。

最近、テレ朝の「関ジャム」などにより、職業作家の存在も大分再注目されてきているし、これが発端になって、再度、職業作家によるヒット曲作りが見直されるようになってくれば面白いんですけどね。

いや、個人的にはそこまで行ってほしいんだよね。

90年代のプロデューサーの時代を経て、今はシンガーソングライターの時代でしょ。
それはそれでいいと思うんだけどさ。この間「キニナル曲」のあいみょんでも書いたけどシンガーソングライターって、作詞、作曲、ボーカル、はてはプロデュース・・とトライアスロンのようなことをずっとやり続けている。しかも自分の能力・興味の範囲内を井戸のように縦に堀り進んでいく曲作りが中心なわけで「良曲」を量産し続けることは難しい。
誰かも言ってたけど、シンガーソングライターは120点の曲が出ることはあってもそれを続ることはまず無理。でも100点は無理でも80点の曲は常に作れるのが職業作家。
確かにそれは、いわいる「最大公約数」的な曲なのかもしれないわけで、一時期もてはやされたニッチな曲やアーティストとは相反するかもしれない。

でも、昨今の音楽業界の停滞が、ニッチな曲、アーティストを求め、探し続けていたことが原因であるならば、もう一度、職業作家が中心になって幅広く支持されるようなヒット曲作りを目指して見てもいいんじゃないのかなあとは思うんだけどね。

なお、こちらのトピックスは、Facebookにて船山基紀先生本人にもシェアいただきました。

【キニナル曲】さよならの今日に / あいみょん

まずはデータでする。

・タイトル    さよならの今日に
・アーティスト  あいみょん
・作詞      あいみょん
・作曲      あいみょん
・リリース日   2020年2月14日
・発売元     ワーナーミュージックジャパン
・タイアップ:日本テレビ「news zero」テーマ曲

2月14日にネット配信のみでリリースされた、あいみょんの新曲。
昨年10月の「空の青さを知る人よ」以来のリリースとなるので、約4か月ぶりの新曲となる。
ただし、今回はネット配信のみリリース、ということで、メディアでの大々的なプロモーションは行われていない。
そのためか、かなりひっそりとしたリリースでもあり、もしかすると新曲リリースを知らなかった方も多いかもしれない。
そのためなんだろうね、各ネット配信のリクエスト回数ランキングの動きも、FMを中心とした各ラジオ局でのOA回数ランキングでも、今一つ動きに精彩がない。

そもそも、一番大切な楽曲からして、ちょっと元気がない。
先月、まだMV配信も始まっていない時点で、日本テレビの「news zero」のテーマ曲にあいみょんが決定というネットニースは見た。でも、この曲とは別な曲と、今の今まで思っていたんだけど。。

実際にMVを見る限り、ニュースのテーマ曲っていうイメージがね、感じられないんですよね。

地味というか重い・・というか。

パッと聴き、イントロで感じたのは、GLIM SPANKYか・・・。あ、いや、このザラザラとした手触り感は、GLIM SPANKYというよりは、LOVE PSYCHEDELICOっていう感じか。
「IT'S YOU」とか、LOVE PSYCHEDELICOのマイナー系の曲のザラザラとしたあの感じ。

シンプルなバンドサウンドは原点回帰を感じさせる。 考えようによってはそんな風に感じもなくない。
でもストリングスをふんだん使い壮大感があった前曲「
空の青さを知る人よ」と比べると曲想の規模感は狭まったというイメージがどうしても拭えない。

個人的にはどうも奥歯にモノが詰まってもいるような違和感のようなものを感じたりする。簡単に言ってしまえば、どうもスッキリしない。
ちょっと袋小路に入っているようにも感じたりするんだよね。

単純に、端から次作に期待という「つなぎ」の位置づけ、だからこそ配信限定リリースなのかもしれないが。。。


以前にも他の場で書いたんだけども、一昨年末から昨年に書かけての怒涛のリリースラッシュ。 あれは、さすがにオーバーペースであったんではないか。

上り調子でもあったし、このタイミングを逃すな・・・という出し手の気持ちもわからなくもない。
でも、それが他にブレーンとなるような作家がいるならば話は別だけど、このヒトの場合、シンガーソングライターだからねぇ。
作品を生み出すペースにも限度があると思うんだよね。さすがに一昨年末からの1年間で4枚のシングル、さらにはアルバムリリースっていうのはオーバーペースではなかったのか。

あのオーバーペース気味のリリースラッシュのつけ・・・・作品を生み出す創作源(タネ)の枯渇・・・が、そろそろ出てきているんではないのか・・・そう危惧されるところもあるんだよな。

ほんとうにあいみょんは大丈夫なんだろうか

そう危惧される部分が、今回のこの曲で表に出て来てなければいいんだけどね。

同じく昨年2019年を代表するヒゲダンもKing Gnuも新作をリリースしたことだし、そうなってくると、さすがにあいみょんサイドも新作をリリースしない訳にもいかなかったのかもしれない。

でも、それらを考えるとあいみょんとしては、次はいやがおうにも「勝負曲」となってくるだろうね。

それが分かっているからこそ、このまま潰されないためにも本来ならば次のシングルは納得する曲ができるまで・・と言いたくもなるのだけれど。。。
もしかすると、今年はあいみょんにとっての正念場かもしれないな。






よろしかったらポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ J-POPへ
にほんブログ村

祝・自サイト公開開始20周年!

・・・・なんて、なんで自分で自分のサイトについて「祝」なんて書いてるのかよくわかんないけど、本日2月4日で自サイト「THE HITCHART NOW AND THEN」公開開始から丸20年となりました

これまでアクセスしてくださったたくさんの方々、ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございます


公開開始は2000年2月4日午前0時。

・・と言いたいところなんだけど、実際のところは、その2時間ほど前からサーバーにファイルアップロードし、テスト運用してたんで、少し前の2月3日23時30分ごろには、実際は公開が始まってて、気の早い方からBBS(掲示板)に「公開おめでとう。カキコ1番乗り」なるメッセージをいただいたのが懐かしい。

でも始めた当初はアクセスしてくださる方がいるのかなっていうのが一番不安でしたね。
まだ、アクセス数を伸ばすためのノウハウもなかったし。。。。
当初の目標として年間1万アクセスがあれば御の字と思ったんだよね。

まずはいろいろな方に知っていただくためにオフ会を開いたり、毎週末にテレホタイムを狙ってCDTVを見ながらオールナイトチャットを開催したりしたのが懐かしいですね。

でも、ほどなくその心配も氷解。
ラッキーなことにWebサイト紹介雑誌に載っかったんだよね。

IMG_20200203_223716

これは掲載されたWeb紹介雑誌の一つ、ASCHIIの「WebガイドVOL.1」
そそそ、当時はこんなWebサイト紹介雑誌があったんだよね。

IMG_20200203_224033

サイト紹介文、今読むとちょっとムッとくるけど。。。

「チャートおたくの管理人が・・・。 おたくスピリッツ溢れる情報収集力」ってなんやねん

まあ、あながち間違ってないけど。。。

このほか、5〜6誌に紹介されたなぁ。

ハイライトは「日経エンタテイメント」(2001年9月号)のヒットチャート特集に紹介されたことと、YAHOOのディレクトリ検索で、音楽/ヒットチャートカテゴリに掲載されたことですね。
あれはデカかった。
今まで続けられたモチベーションって、もしかするとあそこにあったかもしれないな。

いまやライフワークとなったチャート作成。もちろん今後も続けていきますよ〜。
今後とも末永くよろしくお願いします。

ヒットチャートって終わりのない旅のようなもの。はっきりとした答えは永遠に出ない統計書。
我ながらWeb向きのいい題材を選んだなと思っています。

記事検索
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん