かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2016年06月

夏を抱きしめて / TUBE

1994_06_夏を抱きしめて_TUBE


今回の1曲セレクトは、「夏を抱きしめて」TUBEです。

まずはデータです。

・タイトル    夏を抱きしめて
・アーティスト  TUBE
・作詞      前田亘輝
・作曲      春畑道哉
・編曲      TUBE
・リリース日   1994年5月11日
・発売元     ソニーミュージックレコーズ
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 93.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1994年5月30日〜7月18日付
・タイアップ:トヨタ「カローラセレス」CM曲

前回まで数日間、「新御三家」ということで、少々時代を遡ってたんで、今回は少し時代を戻って1990年代の曲と行きますか。
 で、ここのところ「TUBE」特集って感じで、TUBEの曲を頻繁に書いてきてるんだけどさ。まあ「夏はTUBE」ってことで、この季節毎年のように新曲をリリースしてたんで曲が溜まってる・・・って事が大きいんだけど、そんなTUBEから今回は1994年の大ヒットをひとつ。

「夏を抱きしめて」

少し前に、大黒摩季さんの「夏が来る」の時、1994年の夏は猛暑だったんで、夏っぽい曲は気候にマッチしてヒットが加速した・・・って書いたんだけど、それは、この曲にももろ当てはまったんだよね。

90年代前半当時のTUBEのリリースパターンは、5月にやや大人し目のミディアムチューンをリリースし、7月に「夏本番」って言うイメージのアッパーチューンをリリースって感じだった訳でね。
 そのパターンからすると、この「夏を抱きしめて」は、やや大人し目の「ミディアムチューン」に属するはずなんだけど、この曲はちょっと趣が違いましたよね。

たしかにAメロは、それまでのミディアムチューンと同じような大人し目なんだけど、Bメロの ♪ この愛信じて〜 ♪ から展開が盛り上がる。
例えば、それまで薄曇りだった天気が、一気に晴れ間が広がってきたようなイメージ。

そして、ど派手な春畑氏のギターソロから、松本氏の嵐のようなドラムのフィルインの間奏、そして高音域の ♪この愛 感じて〜 ♪から始まるCメロと、展開がドラマティックなんだよな、この曲。

こんなドラマティックな展開は、例えば前年のミディアムチューンだった「夏を待ちきれなくて」なんかにゃなかったしさ。

それより、曲が持っている温度感が、この年のこの時期の気候にやっぱり、ピッタリマッチしてたってことも相乗効果になって、実を言えば、この曲がTUBEの最高売り上げシングルなんだよね。

そそそ、だからTUBEってシングルのミリオンセラーは出してないんだよね。これ結構意外なんだけどさ。

ま、私個人もTUBEの曲の中では、この曲が一番好きかなぁ。下世話な感じがしない、TUBEとしてはソフィケートされた世界だしさ、なんと言っても↑で書いたように、ギターソロ、そしてドラムのフィルインのドラマティックな展開が印象深いしさ。

それと、当時、自分が置かれた環境ってのもあるな。 この曲がヒットしてた頃は、社会人3カ月目で、毎日毎日がきつくてしょうがなかった頃ですわ。
 毎日、どう逃げようか・・・なんてばっか考えてた頃だな。やっぱ、きつい環境に置かれれば置かれるほど、音楽、とりわけワタシの場合はヒット曲にすがりたくなっちゃうんで、余計印象に残るんだよなぁ。

あれから22年経った今でも、この曲を聴くたびに、あのキツかった毎日が脳裏をかすめますよ。 まあ、今となってはいい思い出ですけどね。



ウームこの時の前田氏、高校の同級生の大山君に似てるな。。。
・・・なんてめちゃくちゃローカルな事を書いてみる
だれも知らねーって。。。


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激しい恋 / 西城秀樹

  1974_06_激しい恋_西城秀樹


今回の1曲セレクトは、「激しい恋」西城秀樹です。

まずはデータでする。

・タイトル     激しい恋
・アーティスト   西城秀樹
・作詞       安井かずみ
・作曲       馬飼野康二
・編曲       馬飼野康二
・リリース日    1974年5月25日
・発売元      RVC
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   58.4万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年6月10日〜7月22日付

えー、野口五郎、郷ひろみ・・・と来たら、最後はヒデキを書かないわけにゃいけませんよね。うむ、新御三家。
というわけで、今回は西城秀樹氏の曲を持って来ましたわ。

と言っても、やっぱり、ヒデキもこの時期のヒットって意外と多いんだよね。 じゃ、何を持ってこようか・・・とおもったんだけど、今回は、この曲を。

「激しい恋」

うーむ、初期のヒデキの代表曲といってもいい曲ですよねぇ。
そそそ、例の ♪ やめろと言われても〜 (ハー ハー)♪ ですよん。ちびまる子ちゃんにも出て来ている

 この曲は1974年、昭和49年の今頃のヒットなんで、ワタシは5才になる前、4才10ヶ月でしたねぇ。
やっと物心がついた頃・・・って感じかなぁ。

 でも、この曲は歌ってましたねぇ、当時。 たしかドリフ、「8時だヨ 全員集合」でカトちゃんがパロってたんじゃなかったかなぁ。 それで覚えちゃったような気がするな。
 まあ、「曲」としてちゃんと聴いてたわけじゃないけどね。 個人的に、この曲となぜか「仮面ライダーV3」がセットになって覚えてるんだよな。

 なぜかっていうのは、よく分かんないんだけどさ 曲だって、全然関連性が無いんだけどさ。。
まあ、推測なんだけど、この「激しい恋」のイントロの「笛」みたいな音があるじゃん。 これが、「仮面ライダー」が出てくる時の音に聴こえたような・・・気もするんだよなぁ。
 
 ま、大人の今となっては「全然違うじゃん」って感じだけど、なにせ42年も前の話だし、まだ物心ついたばっかの頃だからねぇ。

ところで、今、この曲を聴くと、さっすがに古さは隠せないし、プラスセクションがダサいな・・・なんて思ったりもするんだけど、これでも当時はカッコ良かったんだよねぇ。ヒデキのアクションとかさあ。
 ま、今からすれば、もろ「70年代」っていうサウンドだったりするんだけどさ。御三家の中でヒデキの立ち位置は「ワイルドさ」ってことだったけど、この曲んなんかは、そんなワイルドさが良く出てたんじゃないかなぁ。

基本は、ブラスロックでしたよね。ヒデキの場合。底辺に、当時のシカゴとかチェイスあたりのブラスロックの匂いは微かにするんだけど、それでもまだ70年代の解釈・・・というかテクニック・・というかさ、70年代前半の歌謡ポップスの匂いが抜け切れない訳で、表面的には、まだまだ垢ぬけてないんだけどね。
 でも、そんな「歌謡曲」が抜けきれなかったのが、売り上げ的には良かったのかもな。 この曲は58万枚強も売り上げて、ここまでのヒデキの最高売り上げとなったわけなんだよね。
それでもオリコンでは最高位が2位。

うーむ、ヒデキの初期の代表曲なんだけどなぁ、それでも1位取れなかったんだよね。 まあ、それだけ当時のオリコン1位っていう地位の重さを表している訳なんだけどねぇ。

それと売り上げに反してベストテン入りが1月半ほどと、当時としては意外と短かったんだよね。これはちょっと意外だったな。 最高位2位と言っても週間売り上げは、そこそこ良かったようだね。
「ようだね・・・」っていうのは、当時の週間売り上げの資料が手元にないんでさあ、推測なんだけどさ。

ただ、それまで、僅かな例外はあったけど、アイドル系は50万枚が壁・・っていうのが通説だったんだけど、この曲は軽く、それをも破ってきたからねぇ、それだけ人気があった訳なんだよね。

ちなみに、この曲の次が「傷だらけのローラ」だったんだよね。 そそそ絶叫系の名曲ですわ。

馬飼野康二氏といえば、「絶叫系」っていうイメージがあるのは、やっぱり当時のヒデキとか、松崎しげる氏の「愛のメモリー」のイメージが強烈だったからだと思うんだけど、それに比べると、この「激しい恋」は、そこまでは絶叫系じゃなかったよね。まあ、サビの最後は、少し叫びきみなメロディになってるけどさ。

それでも、「傷だけらのローラ」の売り上げは34万枚と、この「激しい恋」に比べると、大分下がっちゃったからねぇ。 前回、郷ひろみ氏の「タブー」でも書いんだけど、牛乳も濃すぎると飲みづらいのと同じで、名曲でも曲自体が「濃すぎる」と、売り上げも伸びづらい・・・って言う傾向はあるよな(今でもあるかもしれない)





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タブー(禁じられた愛) / 郷ひろみ

1980_06_タブー_郷ひろみ


今回の1曲セレクトは、「タブー(禁じられた愛)」郷ひろみです。

まずはデータです。

・タイトル       タブー(禁じられた愛)
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞       浅野裕子
・作曲       網倉一也
・編曲       萩田光雄
・リリース日   1980年5月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 8位 
・売上げ枚数  15.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1980年5月26日〜6月23日付

昨日は野口五郎氏を持ってきたわけで、今回もまた、新御三家の曲を持ってこずには居られない・・・ってことでね
今回は、郷ひろみ氏の曲を持って来ましたわ。

・・・と言っても、どの曲を持ってこようかな? 時期的に、この季節の曲で、郷ひろみ氏と言ったら、81年の「お嫁サンバ」だよなぁ・・・なんて真っ先に思いつくんだけど、この曲はすでに書いちゃったんだよね。
 なので、今回は、それより1年前、1980年の今頃のヒットだった「タブー(禁じられた愛)」なぞひとつ。。。

・・・でもねぇ、果たして、郷ひろみ「タブー(禁じられた愛)」と書いて、反応してくれる方がどの程度いるのか・・・っていうのは、かなり不安。
 もうね、今となっては、郷ひろみ氏の数あるヒット曲の中でも、完全に「死角」に入っちゃってるような曲だろうなぁ。 今頃、こんな曲を引っ張ってきてるのなんてワタシぐらいだよねぇ、きっと。
なんて事が脳裏をよぎるんだけどね。。。。

でもねぇ、この曲、意外と最近のワタシ的には好きな曲なんだよねぇ。
うん、ヒット当時はキライだったんだけどさ  ・・・っつか、昨日も書いたように、当時、新御三家と言えば秀樹派だったんで、郷ひろみ氏も野口五郎氏も、あんまりねぇ・・・って感じだったんだよね。

 しかも、この曲の時の郷ひろみ氏って、アメリカ帰りの反動か、チリチリ、アフローヘアーだったじゃん。あ、この曲のシングルジャケット見れば一目瞭然なんだけどさ。これが似合わないんだわ

そんな見た目からして、「なんかなー」って感じだった事は覚えてるんだよな。だからなのか、この曲、当時、まともに聴いてなかったもの。

でも、今はいいんだよね。

なぜなのかなぁ・・・・。まあ、あれから36年経ってる訳で、ワタシも大人になったからなぁ・・・ってのは説得力が無いよな。
いやねぇ、この曲、よくよく聴くと、素晴らしい「歌謡ポップス」なのよ。
 歌謡ポップスの魅力は、やっぱ「無国籍」的なところだよなぁ。 この曲、イントロのトランペットのメロディからも、Aメロの出だし ♪ 信じられた 愛は〜 ♪ 直前のアコギからも、一見スパニッシュ系な印象を受けるんだけど、AメロからBメロに移行する間に挟まる、シツコイくらいにめちゃくちゃクドいストリングスは、一体どこの音楽なんだよ・・・なんて言いたくなったりして。

いやいや、このクドいくらいのストリングスの動き、そしてブラスの動きこそ、歌謡ポップスだよなぁ・・・なんて感じるんだよね。
 主旋律(メロディ)があって、その間に挟まるストリングスとブラスがメロディに対して「合いの手」になって入るこそが、歌謡ポップスの魅力の一つだと思うんだよねぇ。
もうね、正直言って「クドい」んですよ。この「クド」さがいいんだよね。

・・・というか、このクドさが「許せん」ってヒトは、恐らく歌謡ポップスとは縁が無いだろうなぁ・・・なんて思うなぁ。

アレンジは、萩田光雄氏。なるほどね、流石に、超大げさな現実離れした世界観っていう歌謡曲の王道的なアレンジはウマいですよねぇ。

最近の曲って、この合いの手の部分・・つまりさ、ストリングスとかブラスの動きってなが、ほとんどないからな。
その分、すっきりとはしているんだけど、この当時の「クドい」歌謡ポップスで育ってきた身としては、スカスカ過ぎてツマンナイ・・・ってのはあるな。

作曲は、網倉一也氏なんだ あ、これは、今知ったかも。。。
まあ、考えてみれば、前年の「マイレディー」も、スパニッシュ系統な曲だったけど、あれも網倉一也氏だったからなぁ、それを考えれば、「続編」って感じだったのかもなぁ。
 まあ、アレンジは、「マイレディー」よりもぜんぜん「クドい」けど。。。。

だけんど、作詞の浅野裕子さんってヒトが、今一つ謎なんだよな。 この曲の次の年の伊藤つかさの「少女人形」とか作ったヒトなんだだけどさ。Wikipediaによると、元モデルだったそうだけど。。。。


動画・・・さっすがにさ、今となっては「死角」には行ってしまっているような曲だからか、You Tubeには、めぼしい動画が無いわ。。。
しょうがないから、別のサイトにリンク

http://www.dailymotion.com/video/x1ytd9j_%E9%83%B7%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%BF-%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%BC-%E7%A6%81%E3%81%98%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%84%9B-1980_music

「ザ・ベストテン」だけど、バックのオーケストラは、レコードに比べると、若干、あっさりしてるかなぁ。
レコード音源は、もっとクドいんだよね。これでもか〜・・・ってくらい。
 個人的には、そっちの方がいいな。

でも、考えてみれば、ちょっとクド過ぎたのかもなぁ。 この曲の前の「セクシーユー」も、この曲の次の「Howmanyいい顔」も20万枚オーバーだったのに対して、この曲は20万枚に届かなかったもんね。
牛乳も濃すぎると飲みづらい・・・ってあれだったかもな。


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真夏の夜の夢 / 野口五郎

1979_06_真夏の夜の夢_野口五郎


今回の1曲セレクトは、「真夏の夜の夢」野口五郎です。

まずはデータです。

・タイトル    真夏の夜の夢
・アーティスト  野口五郎
・作詞      阿久悠
・作曲      筒美京平
・編曲      筒美京平
・リリース日   1979年4月21日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 16位
・売上げ枚数 10.9万枚

あー、蒸し暑い夜ですわ。
まあ、梅雨って言うこの時期らしい・・・っちゃ、この時期らしい気候なんだけども、ベタベタと蒸し暑い夜は不快ですねぇ。
 それに、こういう夜は、ワタシが嫌いな「ムカデ」が出没することもあるしなぁ・・・。ウチは田舎なんでさあ、ムカデが出るのよ。一度なんて、夜の間にクツの中に忍びこんでた10cm近くもあるムカデに気がつかなくて、そのまま履いたら、案の定気がつかなくて、刺されたことがあるのよ。
もうね、ムカデ恐怖症よ。。。 今夜も出そうな気候なんで、明日の朝は気をつけんと。。。。

さてと、こんなジトーッと蒸し暑い夜になると、頭の中を駆け巡る曲って何曲か出てくるんだけどさ。
例えば、少し前に書いた寺尾聰の「出航」のC/Wだった「ダイヤルM」とかね。うん、あの曲もイメージとしては、蒸し暑い夜なんだよな。

で、もう1曲思いつく曲を、今回はセレクト。

野口五郎 「真夏の夜の夢」。

うーむ、「真夏の夜の夢」なんてタイトルを書くと、松任谷由実の93年の大ヒット曲であり、同タイトルの「真夏の夜の夢」を思い起こす人の方が今となっては多いのかもしれないけど、こちらの「真夏の夜の夢」は1979年のヒット。
もちろん、松任谷由実とは別曲ですよ。

タイトルが「真夏の夜の夢」なんてなっているんで、如何にも「真夏」の曲かと言うと、さにあらず、リリースは4月21日だったりして、全然「真夏」じゃなかったりするんだよな。
 それでも、今頃の蒸し暑い時期を思い出すっていうのは、100%曲調のせいだよなぁ。
まあ、兎に角、イメージが蒸し暑いんだわ、これが。
そんなイメージだからか、個人的にもいっつもヒット時期を間違えるんだよね。
「これから」の季節のヒットだったけな・・・なんて勘違いしちゃうんですわ。 去年も、それで「夏」まで待って書こうとしてたら、すでにヒット時期を逸してしまって、昨年は書けなかったんですわ。

今年も、あわやヒット時期を見逃すところだった。。。うん、厳密に言えば、この6月第3週って言う時期は、すでにヒットのピークは、過ぎて下降線をたどり始めてた時期なんだけどね。。。

そんな感じで、少し前にTUBEの「Beach Time」の時も書いたように、楽曲タイトル&楽曲のイメージが、実際の「気候」とずれてしまっていたために、今一つヒットしなかったって言う曲の1曲と言えるだろうねぇ、この曲も。

いや、たとえばさ、もう1カ月リリースが後ろにずれていて、梅雨から梅雨明けにかけての本格的にジットリした蒸し暑い時期がヒットの兆しとシンクロとしていれば、もっと売れても良かったんじゃないかなぁ・・・なんて思ったりするんだよな。

この時期の野口五郎氏って、すでに往年のアーティストパワーも陰をひそめ、チャート的にもオリコンではベストテンに入れなくなってた時期なんだよね。
 その要因として、楽曲そのもののパワーが陰をひそめて来ていた・・・というか、時代に合わなくなってきていたようなところもあったからなぁ。その辺が人気という指標にダイレクトに出て来ていたような気がする。

時代は、ロック・ニューミュージックだったんだよね。

でも、この曲は、そんな時代を見透かしたようにロック系統の曲だったもんね。

五郎本人もエレキを抱えていたし、バックバンドも従えたりしてたしな。

作詞 阿久悠、作曲 筒美京平 ・・・という超ヒットメーカーのお二人の作品なんで、ワタシなんかが曲そのものについてあーだこーだ言うなんてのはおこがましいんだけど、このお二人の布陣で、しかもアレンジが筒美氏本人と言うと、前年の大橋純子「たそがれマイラブ」を思い浮かべちゃうけど、それと比べてもロック系に傾倒して来ているよな・・・っていうのは、良く分かる訳だわね。

流石は時代を読む筒美氏らしい曲調の変化・・・なんてことも感じたりするんだけども、筒美氏のコトバを借りると、ニューミュージックは脅威でしたからね・・・ということで、やはり、常に「ヒット」を要求される筒美氏としては、
この系統に行かざるを得なかった・・・っていうところもあったのかもしれないですね。

ただ、この曲を足がかりに・・・と言う感じで、このすぐ後に、桑名正博氏の「セクシャル・バイオレッドNO.1」っちゅう、「ロック」系統の曲でオリコン1位を取っちゃう訳だから、やはり筒美氏はただもんじゃない訳なんだよなぁ。。。


・・・と、思いつくがままに筆を走らせているワタシだったりするんだけども、 実を言えば、当時は、この曲、良く分かんなかったんだよな、個人的には。
 いや、曲は聴いてた。オリコンではベストテン入りしなかったけど、「ザ・ベストテン」では、ベストテン内にランクインしてたからなぁ。
・・・って書くと、ベストテンを知らない世代にしてみれば、なんでなの? ・・・なんて思われちゃうかもしれないけど、この曲、ラジオリクエストとハガキが強かったからなぁ。
 やっぱり、「固定ファン」の組織票が強かったんだよね。当時の新御三家はさあ。 その分、レコード売り上げと有線チャートの不利を補てん出来たって訳ですわ。

・・・あ、ちょっと話が脱線したね。

ま、兎に角も当時「ベストテン」ではこの曲聴いてたわけだけども、良く分かんなかったんですわ。どこが良いのか・・・っていうのが。
 いつかも書いたと思うけど、個人的に、新御三家っていうと、「ヒデキ」派だったからなぁ。 だから、郷ひろみ氏も長らく、良く分かんなかった訳ですわ。
今なって時代的背景を考えて聴けば、この手の曲が必然だったんだろうなぁ。 なんては思えるようになりましたね。
 とりあえず、1979年の匂いがする曲かなぁ。





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スローモーション / 中森明菜

1982_06_スローモーション_中森明菜


今回の1曲セレクトは、「スローモーション」中森明菜です。

まずはデータです。

・タイトル    スローモーション
・アーティスト  中森明菜
・作詞      来生えつこ
・作曲      来生たかお
・編曲      船山基紀
・リリース日   1982年5月1日
・発売元     ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 30位
・売上げ枚数 17.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 28位

どうなんだろう? 今回セレクトしてきた曲も「なんで今まで書いてなかったんだろう?」っていう部類に入るのかなぁ。。。。

はい、今回セレクトしてきた曲は、中森明菜のデビュー曲、「スローモーション」ですわ。

そうだよなぁ、この位の曲になるとすでに書いていても全然おかしくなかったんだけどね。
いや、実は、昨年の今頃も、一瞬、書こうと思い立ったんだけども、昨年は、mixi時代に書いたものの「焼き直し」がメインで、中森明菜の他の曲も頻繁に出してたんでさあ、1年間待ってた・・・って言うのもあるんだよね。
で、いつ書くか、いつ書くか・・・なんて最近ジリジリしてたんだけど、そろそろ書いても良いよね・・・ってことで
ま、その前にmixi時代に書いとけよ・・・って感じもするんだけど。。。

今となっては、有名・・というか、当時を知る方は、ほとんどの方は知ってらっしゃるだろう、この曲だけど、そうは言ってもオリコン最高30位でしたらねぇ、やっぱり、次の「少女A」に比べると、やや格が落ちるかな・・・っていう気もしちゃうんだよね。
 
 ・・というか、オリコン最高30位っていうのも、今となっては信じられないんだけどさ。なんせ、30位までしか行かなくても売り上げは17.5万枚も行ってますからねぇ。
 それだけ、チャートに長くランクインしてたったて訳なんだけども、オリコンベスト100には、39週ランクイン。もちろん、これは、明菜の楽曲の中では最長ランクインとなる訳なんだけどね。

 「花の82年組」と言われた、昭和57年デビューの明菜だけど、なにせデビュー日が「5月1日」と他の82年組に比べると「後発」でしたからねぇ。
 どうしても「出遅れ」っという感じが当初は否めなかった訳で、チャートアクション的に言えば、最初はそれほどパッとしなかったんだよね。
初登場は、82年5月10日付で58位。 そこから「12週」もかかって、最高ランクの30位まで到達している。

通常アイドルのチャートアクションって、デビュー曲でも比較的早い段階で最高ランクを記録するもんなんだけどさ、12週もかけて最高ランクに到達するチャートアクションは、当時としても異例ともいえる動きだったよなぁ。

まあ、曲がね、アイドルらしからぬ・・・って言っちゃ失礼かもしれないけど、少なくとも他の82年組に比べると、全然大人っぽかったじゃん。だからね、、初めはアイドルと言うよりは、ニューミュージック的なアイドルなのかなぁ・・・なんていう印象もあったよなぁ。

 当時は、今では完全にニューミュージック系にカテゴリされるけど、アイドルっぽいヒトって割といたじゃん。杏里、竹内まりや、石川優子・・・とかさ。
 そんな部類のヒトなのかな・・・なんて言う印象が若干あってさ。 だって、曲が完全にニューミュージックって感じだったじゃん。 他のアイドルのコの曲に比べると大人だったよね。 
大体アイドルのデビュー曲というと、きゃぴきゃぴ感があったもんだけど、この曲は、そういうところが全然なかったしね。
それが、返って印象が地味に映ったのかもしれない。

正直、テレビに出ても、本当に最初の頃は印象に薄かったんだよね、明菜って。インパクトに薄いって言うかさ。

ちなみに、この頃、月刊「明星」で、82年デビュー組の各人が、事務所の先輩をおんぶするって言う企画があったんだけども、確か明菜は、当時同じ研音だった浅野ゆう子さんをおぶっていたのかな?
でもね、堀ちえみとか小泉今日子とかに比べると、確実に印象が薄かったもの。

だからね、ややもするとB級アイドルで終わるんじゃなかろうか・・・っていう感じもしたんだよね。

でも、分からないもんなんだよね、まさか第2弾が「少女A」で、あそこまでブレイクするとは、全く思えなかったしなぁ、最初は。

でも、ブレイクすると、あんなに地味に感じてた明菜がキラキラ「後光」が差したような印象を受けたし、と、共に途端に曲も良く聴こえてくるから不思議なもんでさ。 
うん、個人的に、この曲を改めてちゃんと聴く様になったは、「少女A」がブレイクした後だったんだよね。

だからか、個人的にはこの曲は、不思議と82年の今頃の匂いは感じ無い。むしろ、明菜を遡って聴いてた83年の頭頃の匂いを感じるんだよなぁ。



コレは83年頃の動画だけど、この頃は明菜ってホントに可愛かったよなぁ。ぽちゃぽちゃしててさ。
この後の「ホネカワ」だけの容姿になっちゃったのとは違って。やっぱし、人間痩せすぎるのも考えもんだよねぇ。
「スローモーション」だけじゃなく、「少女A」もついてるけど、おまけって事で。。。


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墜ちないでマドンナ / 田原俊彦

1985_06_墜ちないでマドンナ_田原俊彦


今回の1曲セレクトは、「墜ちないでマドンナ」田原俊彦です。

まずはデータです。

・タイトル    墜ちないでマドンナ
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      佐藤ありす
・作曲      佐藤健
・編曲      水谷公生
・リリース日   1985年5月16日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数 16.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1985年6月3日〜6月10日付

さてさて、先月来のトシちゃんです。
トシちゃんの曲もめぼしい曲は、すでに大分書いたんだけど、意外と1985年以降の曲ってまだ書いてないんだよね。
今回はそんな1985年の1曲どぇす。

「墜ちないでマドンナ」

85年の今頃のヒットですね。

なぜに85年以降の曲を未だ書いてなかったか・・・と言えば、ま、簡単に行っちゃえば、84年以前までに比べると大ヒットと言える曲が少ないから。それを裏付けるように今一つ引っかかりがある曲が少ない事なのかなぁ。
 引っかかりが少ない・・・っていうのは、必ずしも駄作ばかりと言う訳ではなく、今となっては印象に薄い曲って言う意味ですわね。

やっぱり、80年代前半のトシちゃんの曲は、良いも悪いもインパクトが強かったし、だからどの曲も印象に残っているんだよな。 以前も書いたけど、トシの曲ってまっち先生に比べるとバラエティに富んでいたからさ。
でも、それは、80年代前半って言う意味合いが強い訳だよね。

でも、この85年あたりから、やや楽曲パワーが弱くなってくる。それとともに売り上げも落ちて聴いた訳だけどさ。

トシちゃんだけに限らず、まっち先生も、その他の80年代前半から活躍してきた、いわいるA級アイドル全般に言えたことだけど、曲調がニューウェイヴ系っぽくなってきたんだよな、85年って。
まあ、ヒット曲全体の傾向がそうだったから、アイドルもそれを追っかけていたんだろうけど、ただ、どうも、アイドルとニューウェイヴっていうのは、相性が今一つだったような気が、個人的にはするんだよね。
それは、やっぱり曲のインパクトって言う面でさ。

まあ、としちゃん、まっち先生は、共にデビュー5年目を迎え、そろそろ世代交代を見据え、端からのヒット狙いっていう所から意識的に脱皮し始めていたって言うのもあるのかもしれないですけどね。

うん、この曲なんか聴いてると、そんな感じを受けるんだよね。それは、85年当時も感じたかなぁ。

まあ、ちょっと淋しかったけどね。トシちゃんには、まだまだトップアイドルとして先頭を引っ張って行ってもらいたかったし、それにふさわしい、インパクトに富んだ曲を歌って欲しかったしな。
 そんなトップアイドルへの復権は、88年の「抱きしめてTONIGHT」まで待たなければいけなかった訳だけども、だから、「抱きしめてTONIGHT」がリリースされた時は嬉しかった訳ですわ。

ともかくも、路線が変わって来ちゃったな・・・って感じた1曲でしたね、この曲は。


動画・・・ようつべにも落ちてたことは落ちてるんだけど、「最近」のしかないんで、別のサイトへリンク

http://v.youku.com/v_show/id_XNTM3NjA1NzY4.html

中国のサーバーだけど、とりあえず、繋がりは良いです。
もし繋がらなかったら ようつべの「最近」の歌唱を ↓



うーん、どうも印象が違うなぁ。
トシちゃんの声は、もう少しチャーミングでなくては。。。


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太陽がくれた季節 / 青い三角定規

  1972_05_太陽がくれた季節_青い三角定規


今回の1曲セレクトは、「太陽がくれた季節」青い三角定規です。

まずはデータ です。

・タイトル    太陽がくれた季節
・アーティスト  青い三角定規
・作詞      山川啓介
・作曲      いずみたく
・編曲      松岡直也
・リリース日   1972年2月25日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 50.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1972年4月10日〜6月26日付
・タイアップ:日本テレビ系ドラマ「飛び出せ!青春」主題歌

最近はあまり効果も無くなってきたけど、一時期は「ドラマ主題歌」と言えば無条件で大ヒットしていた時期がありましたよねぇ。
特に80年代後半から90年代にかけては「ドラマの時代」と言えるほど、各ドラマから大ヒット曲が誕生したもんなぁ。
 今回は、そんなドラマの主題歌から誕生した大ヒット曲をひとつ。

青い三角定規「太陽がくれた季節」。

はいはいはいはい、今の50代以上の方には懐っかしい曲じゃないですかねぇ

そうです、「Let's Begin!」の村野武範氏主演の「飛び出せ!青春」の主題歌ですね。 このドラマは、この「太陽がくれた季節」がリリースされた1972年2月から1年間放送されたドラマですが、日本テレビお得意の「青春ドラマ」ですわ。
日曜20時〜21時・・・ていうNHK大河ドラマの「裏」っていう不利な条件ながら、大人気を博していた一連の青春物の1つですね。
 ちなみに、この一連の青春物・・・・というか日曜20時〜のドラマは、この後、脈々と10年にわたって続くことになるんだよね。その中には「西遊記」もあったりしたけどね。

ところで、この「太陽にくれた季節」はドラマ主題歌というタイアップがついた作品だけど、ドラマ主題歌でオリコン1位を獲得した最初の曲なんだよね。

 この曲を発端として、この後何十年にわたって続く、ドラマ主題歌オリコン1位獲得曲の先駆けとなった、歴史的1曲と言っても過言ではないんじゃないかなぁ。

まあ、だからこそ、未だに小学校・中学校の音楽の教科書にも取り上げられ、幅広いヒトに知られている1曲になっているとも言えるんだろうけどなぁ。

ちなみに当時は、ドラマ主題歌としては日テレのドラマが強くて、この曲のすぐ後に、ドラマ「2丁目3番地」の主題歌だったビリーバンバンの「さよならをするために」もオリコン1位を獲得している。
 
ドラマと言うと、昔はTBSって言うイメージが強いけど、ドラマといえど音楽については日テレが強かったんだよね昔は。流石は在京局の中で音楽班が一番強かった日テレだけのことはあるか。

ところで、72年と言うと、ワタクシは2才〜3才だったわけで、まだ物心もろくについていない頃だけど、この曲は、その後、物心ついたあとに改めて聴いた時も、覚えてましたねぇ。
 物心はついてなかったけど、どっかでちゃんと聴いてたんだろうね。その辺の詳細は全然覚えてないんだけどさ。

作曲は、いずみたく氏。
いずみたく氏のメロディって独特なんだよなぁ。独特の引っ掛かりって言うのかなぁ、カラーがあるんだよね。
例えば、この曲だったAメロの

♪ 君は何を今 見つめているの〜 ♪ の♪見つめているの♪ ってフラットがかかったメロディ展開になる部分とかさ。
 コトバでは、ウマく説明できないんだけど、少なくとも「あれっ?」って思わせるフックになる部分があるんですよね。 
 それは、例えば筒美京平氏だったらバタ臭さがきわだってる匂いがしたりするんだけど、いずみたく氏はバタ臭さの中に日本的な匂いもミックスされているっていかさあ、なんか独特の匂いがするんだよな。
例えば、パスタに明太子ソースを絡ませてたっていう和洋折衷っていう独特のセンスっていうのかなぁ。
それは、この曲でも、生かさせているよね。 まあ、オリコン1位を取るくらいだから、プラス大衆性っていうのも充分にあるんだけど。

それと、この曲のアレンジャーって、松岡直也氏だったんだってねぇ。
実は、これは私も今知った  うん、これ書くにあたって、ちょこっとネットで資料を探してたら出てきたんだよね。
 松岡直也氏といったら、中森明菜の「ミ・アモーレ」の作曲・編曲者って事は有名だけど、まさかこの曲も手掛けていたとはねぇ。てっきり、ずっとラテン系なジャズピアニストだと思ってたですわ。
 でも、もともとは、いずみたく氏直系のヒトだったんだらしいですね。

まあ、たしかに言われてみれば、イントロのプラスの使い方とか、「ミ・アモーレ」のイントロのプラスの使い方に似てるかな・・・・って感じはするけどさ。
でも、曲本編からは、全然、想像がっ無かったな。

いやいや、いまでも知らない事っていろいろあるわなぁ。1曲セレクト書いてると改めて勉強になることも多いわぁ。

件の青い三角定規は、ボーカルの西口久美子さん、ギターの高田真理氏、岩下茂氏の今で言えば3人ユニット。そそそ、今の「いきものがかり」と全く同じ編成ですわね。
松岡直也氏と同じく、いずみたく氏人脈のヒト達だったんだけど、いわいるヒットチャート系の大ヒット曲は、この曲、1曲のみ。
いわいる「ワンヒットアーティスト」⇒「一発屋」ってわけで、この曲で各音楽祭の新人賞を受賞するも、僅か3年で解散してるんですよね。





それにしても今の曲に比べると短い曲だよね。フルサイズで2分30秒ほどしかない。
当時、ウタは3分間の旅って言った人がいたけど、まさにそうだったよなぁ。
ちなみに1曲3分っていうのは、昔々、レコードが78回転のSP盤が主流だった頃、片面3分程度しか録音できなかったんでそうなったらしいですね。
でも、尺は2分30秒でもメロディも歌詞も余分な贅肉が無く、焦点がはっきりしてるんでがちっと引っかかるんだよね。
最近の曲は余分な部分が多いし、歌詞も説明的。だから曲の焦点がはっきりしないんだよね。
その辺りを見直した方がいい様な気がするな、今の曲は。


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Get Wild / TM NETWORK

1987_06_Get Wild_TM NETWORK


今回の1曲セレクトは、「Get Wild」TM NETWORKです。

まずはデータです。

・タイトル    Get Wild
・アーティスト  TM NETWORK
・作詞      小室みつ子
・作曲      小室哲哉
・編曲      小室哲哉
・リリース日   1987年4月8日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数 23.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1987年5月25日〜7月20日付
・タイアップ:日本テレビ系アニメ「シティーハンター」エンディング曲

今回の1曲は完全に「うっかり」してた曲をセレクト。

TM NETWORK 「Get Wild」

いやいやいやいや、mixi時代を含めると何年1曲セレクト書いてるんだ って感じなんだけど、この曲、まだ書いてなかったんだよな。。。
うわっ、完全に失態  ・・・って思われてもしょうがないかなぁ。

TMっていったら、少なくとも私らよりも年下の方の年代の方には「カリスマ」的存在なアーティストだからなぁ。
今まで長い事、エンターテイメント系サイトの世界に居るけど、ずっとそうだったもの。もうね「ネ申」アーティストだよね、完全に。
 まあ、このヒトたちから日本のポップロックの曲調が変わっちゃったくらい、アーティスト面々にも多大な影響があったことは間違いないんだけども。

でもねえ、正直言うと、ワタシの中ではそんなに影響なかったんだよね、このヒトたちが出てきた事っていうのは。他のアーティストのブレイクと同じような感じで受け止めていたし。

たださ、ベストテンのスポットライトにこの「Get Wild」で出た時、「自動演奏」ってことで、スタジオいっぱいに楽器を配置して、PC88を中心に楽器を全て繋いだ状態で演奏したじゃん。
黒柳さんが、「まあ、大道具をしょってきて・・・」って驚いたっていう。これは、確かにインパクトがあった。
本来なら、あそこまで大がかりにしなくてもPCとシーケンサーさえあれば自動演奏は出来たんだけどね、今考えると完全に演出だったよね。
でも、まあ、なんて変わった人たちが出てきたもんだ・・・・なんてことは思ったな。 ただ、それくらいだったかなぁ

あ、↑で、PC88なんて書いちゃったけど、たしかPC88だったよなぁ。PC98じゃなかったような気がするんだよな。Macではなかったことは確か。以後のDTMの流れを見るとMacじゃなかったのは意外だけど。

でも、なんで、個人的に影響が無かったかと言えば、正直言って、シンセを中心としたいわいるDTMには、あんまり興味なかったからだろうなぁ。
 無機的で、冷たい感じがするでしょ。 実を言うと80年にY.M.Oがで出来た時は、そんなに衝撃は受けなかったんだよな。それと同じ感覚だったんだよなぁ。
 結局さ、形態はやや異なるかもしれないけど、基本的にはニューウェーヴ系統の一つだったからさ。以前から書いてるようにニューウェーヴ系って生理的に取っつきにくかったんだよね個人的に。
だから、あんまり引っかからなかったって言うのこともあるかなぁ。
 個人的には人間臭い、「有機的」な音楽が好きだったし、今でもそうなんだけどね。
同じ時期に長渕剛の「ろくなもんじゃねぇ」が出てたんだけど、個人的には、そっちの方が好きだったんだよな。人間臭いって言う点で。

あ、だからなんだよね、この曲、今まで1曲セレクトで書いて来なかったっていうのは。今までは、個人的にひっかかった曲を中心に書いてきたからなぁ。

今は? ・・・といえば、まあ、1987年って言う時代を形作った曲であることには間違いないし、87年を象徴する曲の一つって言う意味では、私の中でもこの曲は外せない曲になってるけどさ、でも、心の底から好きかって言うと、そこまでじゃない・・・って感じ・・・なのかなぁ。



そう言えば、この曲のMVってこんな感じだったよね。今見てて、想い出した。
それにしても、今、あらめて聴くと、同じDTMでも、今の水準から、かなり音はちゃちいよね。
そりゃそうか・・・PC88で制御してたくらいだからなぁ。。。それでも当時は先端の音って言う感じだったけどねぇ。
まあ、あれから29年経っている訳で、流石にテクノロジーは発展したよな。
ただ、それだけ使いこなしているアーティストって意外と居ないような気もするけど。少なくともヒットチャート系のトップアーティストではさ。


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Fade Out / 小泉今日子

  1989_06_Fade Out_小泉今日子


今回の1曲セレクトは「Fade Out」小泉今日子です。

まずはデータです。

・タイトル     Fade Out
・アーティスト  小泉今日子
・作詞       近田春夫
・作曲       近田春夫
・編曲       近田春夫
・リリース日   1989年5月10日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  10.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1989年5月29日〜6月19日付

少し間が空いてしまったけど、久しぶりの1曲セレクトですわ。
少し間が空いたんで、「書こう」と思っている曲も少し溜まってきているんだけども、どうもね、1日でも書いてないと、「書こう」と思い立つまで腰が重くなるんだよねぇ。。。
今日は日曜とあって、早い時間から「あー、書かなきゃなぁ」なんてPCを立ち上げたんだけど、踏ん切りつくまでいままで「ウダウダウダ」と過ごしてしまって、結局、いつものように「夜〜」となってしまいましたわ。。

・・・ということで、今回の1曲セレクトはこの曲を持って来ました。

小泉今日子「Fade Out」

久っさびさの「キョンキョン」だわねぇ・・・。ってところなんだけど、果たして、この曲覚えてる方、どのくらいいますでしょうねぇ。
 まあ、今となっては大半の方は、「そんな曲あったっけ?」って感じでしょうけど、れっきとしたシングル曲なんですねぇ。時期としては、件の月9ドラマだった「愛し合ってるかい」の主題歌だった「学園天国」の前、89年の今頃の曲なんですねぇ。

・・・・と書いてもも、なかなか思い出せない方も多いかなぁ。

まあね、この曲、はっきり言って当時のキョンキョンのなかでも「売れなかった」曲だったからなぁ。
オリコンランク的には、2位まで行ったものの、売り上げは10万枚そこそこでしたからねぇ。

曲的に言っても、まあ、そうだろうねぇ・・・って感じの曲なんだよね。

駄作と言う訳ではなく、シングルっぽい曲じゃなかったからなぁ。 なにせ「ハウス」ですからね、ノリが。
当時のヒット曲・・・いやアイドルの「シングル」としてはまずなかったようなジャンルの曲調だった訳だよね。
いや、あれから27年経った今でも、この手のハウス系のシングルなんて、アイドルではないよな。

そう言う意味では斬新な曲・・・ではあるんだけども、時代的に言ってもハイパー過ぎたわな。
当時の最先端な音楽を聴いていたヒトならすんなり入って行けたかもしれないけど、キョンキョンの「フツウ」のリスナーの中で、ハウスも聴いてた人なんて時のいたんだ? って感じだったじゃん。

それを考えれば、この程度の売り上げっていうのは、最初から想定されていたことですよね。

でもさあ、それだけ、キョンキョンっていうのは、「型」に嵌まらず、かなり幅広い曲を当時はやってたってことだよなぁ。 なにせ、この曲の前が「快盗ルビィ」で大滝サウンドだったわけで、そこからハウスに飛ぶなんて、全然予想つかないもの。 そんな最先端音楽やったと思ったら、次は70年代アイドルカバーだもんなぁ。
 まあ口悪く言えば節操無いリリースだったわけだけども、同じ所に留まらなず保守的さが嫌いなキョンキョンらしいリリースでもあった訳ですわな。

この曲のプロデュースは近田春夫氏。近田氏というと、どうしても歌謡曲「評」の・・・って言う冠が、まずもって頭に浮かんじゃうんだけども、最先端な音楽に目敏いヒトでもあったんだよね。
 今でこそ、ハウス系もトランス系も、それほど「レア」な音楽じゃなくなったけど、当時は、それこそ六本木界隈のそれこそ、超最先端な音楽をやってたヒトくらいしか聴いてなかったと思うし、しらなかったよな、この手の音楽は。そんな当時の最先端に音楽をヒット曲に・・・っていうことで、一石投じた曲がこの曲だった訳ですわな。
 ただ、近田氏の曲って、あんまりにも時代の先端を行き過ぎていたキライが強くて、どうしても「売れる」所までは行かなかったんだよなぁ。もうちょっと一歩時代に歩み寄って、ダサさが見えれば、もう少し売れたのかもしれないけどね。

正直言って、個人的にも、当時、この曲は理解出来なかったんだけどね。キャッチーじゃないし、無機質だし・・・。なにこれ? って感じだったしな。
 だから、消化するまでかなり時間かかりましたよ。 っつか、90年代内では消化できなかったんだよな。
うん、00年代に入って、仕事でトランス系を耳にするようになってからですね、この手の音楽が分かってきた・・・というか抵抗性が無くなったのは。
 いまは、やっと、なるほどな・・・なんて一応納得するようにはなりましたけどね。

でも、一般的にはこの先も成りにくいだろうなぁ、この手の曲は。





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黒木渚 ワンマンツアー2016スプリング「ふざけんな世界、ふざけろよ」@東京国際フォーラム

昨年あたりから一度参戦してみたい・・・と思っていた黒木渚さんのライブ。
今回ようやく参戦する機会が出来た。

ワンマンツアー 2016スプリング「ふざけんな世界、ふざけろよ」ファイナル東京公演。

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いや、本当は、今年1月のEX THEATER ROPPONGIでのライブも一応チケットは押さえていたんだけども、体調が悪くて行かなかったんだよね。
 でも、今回東京国際フォーラムでライブがあると言う事が分かり、早速チケットを購入。今回リベンジ参戦とあいなった訳ですわ。

平日金曜ではあったけど、18時30分開場、19時30分スタートということで「会社人」のワタシとしては優しい時間帯って言うのもあった。
 何分、会社退社時間が18時30分なもんで。。。 だけんど通常は、周りの目を気にして19時前には退社しないけど、本日は、18時30分きっかりに退社。19時過ぎには会場に着いた。

ただ、開演まで30分弱というのに、お客さんの数はまばら。
2月に行った中野サンプラザの山下達郎コンサートの時は、開演30分前にはほぼ席が埋まっていたが・・・お客さんの出足が悪い。私は3階席だったが、ワタシの列は私しかいなかった。。。

 これまでライブハウスで数百人規模でのライブ中心だった訳で、東京国際フォーラムの「ホールC」とは言え、いきなり1500人規模の会場は荷が重かったか・・・と感じたが、開演直前に次々に席が埋まり、最終的には9割ほどが埋まった。 やっぱり平日とあって仕事終わりのヒトも多かったため客足は遅かった訳か
でもまあ、超満員ではなかったが、初めてのホール会場のワンマンライブとしては、まずまずの客足ではなかったか。

ちょっと意外だったのは客層。 黒木渚さんと言えば「今」のアーティストですわ。決して過去のヒトではない訳で。それにこれまでライブハウス中心に活動してきたヒトですわ。だから、お客さんは大半は20代の若者層だろう・・・と思ってた。
 BUT、さにあらず。如何にもいい年・・・っていう年齢の方も意外と目立つ。まあ、ワタシもその一人なのだが。。。
なるほど、実際は、結構幅広い年齢層から支持されているんだな。


開演予定時間19時30分から、やや遅れて開演。 

まずは、昨年リリースアルバム「自由律」からの「大予言」を振り出しにアッパーチューンが続く。

でもどうだろう? どこか今一つぎこちなさを感じる。本人の歌唱とバックバンドのピッチがずれて聴こえる。

3曲目のキラーチューン「革命」も、今一つ思ったよりこちらへ迫ってくるような迫力を感じない。

うーん、このヒトはライブが命とも思えるんだけど、ライブではこんなものなのかなぁ、ちょっとハズレだったかなぁ・・・なんて感じた。

だけども、その独特なアバンギャルドさは健在。
アバンギャルドなアーティストといえば、初期の椎名林檎さんも独特なアバンギャルドさを持っていた。。
けど、あの感じと、このヒトの持つアバンギャルドさっていうのは、違うんだよね。
椎名林檎さんは、アバズレた女なイメージはあったものの、もっとオーバーグラウンドな雰囲気があった。昭和で言えば60年代〜70年代のヤクザ映画にでも出てくるようなアバズレた女。自らも語っていたようにあの頃の新宿界隈の猥雑な世界のアバンギャルドさ。

 それに比べて、このヒトは、もっとアンダーグラウンド的な匂いがするんだよな。椎名林檎同様、同じ60年代〜70年代に例えてみれば、もっと世相に近いところのアバンギャルドさ。例えば当時の安保闘争の裏側に広がっていた世の中に対してのやり切れなさ・・・というところから発せられるアバンギャルドさっていうのかなぁ。。。
ちょっといい表現の仕方が出来ないけど、あの時代で言えば浅川マキさんとか、そんな匂いがしてくるんだよな。

↑で、いい年の方が意外と多くみられた・・・って書いたのは、もしかすると、その辺りも関係してくるのかもしれないな。


ちょっと本題からずれた。。。

ともかく、ライブ前半は期待外れ・・・とは行かないまでも、ややぎこちなさを感じた。
このまま終わりまで行くのか・・・とも一瞬思ったが、実際はここからが「本番」だったんだよね。

途中、個人的にはライブでは初めてだったけど、芝居・・・というか黒木さん自身の詞の朗読を挟む。
舞台装置が少し転換される。

この8曲目の「エジソン」と言う曲から、バラードandミディアムチューンナンバーのゾーンに入り、黒木さんの声の調子が俄然よくなった。
特に高音の伸びが素晴らしい。低音〜中音部の太い声質から、ソフィケートされクリアで伸びのある高音。

なるほど、もしかして、ここがこのヒトの「本質」かもしれないなぁ。

確かにCDを聴いてる分では、低音〜中音の、ルックスからは想像つかないドスが利いた太い声質っていのうが、このヒトの、これまでのイメージだったんだけど、本質の所はそうじゃないのかも・・・これは、ライブで「生」でこのヒトを見なければ分からない部分かもしれないし、少なくともこれまでのシングルではそう言う部分は魅せてこなかった・・・とも言えるかもしれない。

と、同時に流石はライブで育った人だけあるな・・と改めて認識。前半、ピッチがずれて今一つ、こちらへ向かってこなかったのは、単に声の「エンジン」がかかって無かったなのか

兎に角、少し、このヒトに対するイメージが変わったな。 

これまでの主なシングルで魅せて来ている、挑発的な部分はあくまでポーズであり、切々と歌いあげる曲にこそ、このヒトの本質があるのかもしれない。
特に、12曲目の「はさみ」、13曲目の「アーモンド」は良かった。
思わず、このヒトの異空間世界に引き込まれてしまうような・・・そんな感覚になりましたね。

でも、その部分が分かっただけでも、来て良かったと思うな。

その部分については、アンコールで演ってくれたが、今度7月1日から配信限定でリリースされる「灯台」という曲で存分に分かると思う。


最後にセットリストは以下の通り

1  大予言
2  テーマ
3  革命
4  枕詞
5  ウェット
6  プラナリア
7  ふりだし
8  エジソン
9  おんな・おとこ・おんな
10 懺悔録
11 カイワレ
12 はさみ
13 アーモンド
14 君が私をダメにする
15 ふざけんな世界、ふざけろよ
16 虎視眈々と淡々と

アンコール
灯台
あたしの心臓あげる


ツアーも昨日で最終日だったんで、今回はセットリストを載せてみました。


 ちなみに、ライブが終わって終わって、収録曲が、今回のセットリストにも多数入っているアルバム「自由律」を聴きながら帰宅したんだけども、やっぱりライブのあの迫力、感動がCDでは今一つ伝わってこない。
 CDっていう「器」の中に押し込まれてしまっているような、そんな感じに思えるんだよね。 そう言う意味では、やはりこのヒトはライブじゃなきゃ、本当の部分は分からないのかもしれない。

でも、この感覚、昔もあったんだよな。 

そうだ、以前「1曲セレクト」でも書いたことあるんだけども、昔、ヒット曲を聴き始めた頃は、レコードで聴くよりも、テレビの生演奏の方が、ダイレクトにウタの感動が伝わってきた事があった。
ツイストの「燃えろいい女」とか「性」とかさあ、レコード聴くよりもベストテンの生演奏の方が、全然よかった。臨場感というかさ、感動の仕方が違うんだよね。レコードは今一つちゃちく感じるんだよな

その感覚に近いんだよね。

そう言う意味では、最近は、また昔のようにCDで聴くよりも生で聴いた方がいい・・・って言う時代になったんだと改めて思うんだよね。
 なるほど、CDが売れず、逆にライブは盛況・・・っていうわれが、この辺りからもよく分かる訳だよな。

DSC_0439















 
蛇足だけど、実は、今回が初めての東京国際フォーラムでのライブ参戦だったんだよね。
なるほど、音質はまずまず良いし、客席ピッチも広い。
流石になかなかいい「ハコ」ですね。 これは、この先もたびたび利用したくなるな・・・と思わせてくれるよなぁ。

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