かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

2016年02月

まさかまさかの32年ぶりニューアルバム

 すでに先月、ネットニュースに載ったんでご存じの方が多いとは思いますが、「故」大滝詠一氏の「ニューアルバム」が3月21日にリリースされる運びとなりましたね。

タイトルは 「DEBUT AGAIN」

いやいや、大瀧フリークとしては、まさかまさかの「ニューアルバム」ですわ。
84年リリースの「EACH TIME」から32年。もう永遠にニューアルバムはリリースされないもの・・・と思っていただけに。。。

収録曲は

DISC 1

  • 1. 熱き心に
  • 2. うれしい予感
  • 3. 快盗ルビイ
  • 4. 星空のサーカス
  • 5. Tシャツに口紅
  • 6. 探偵物語
  • 7. すこしだけ やさしく
  • 8. 夏のリビエラ
  • 9. 風立ちぬ
  • 10. 夢で逢えたら(ストリングス・ミックス)

DISC 2

  • 1. 私の天竺
  • 2. 陽気に行こうぜ~恋にしびれて(2015 村松2世登場! version)
  • 3. Tall Tall Trees 〜Nothing Can Stop Me
  • 4. 針切じいさんのロケン・ロール

 ・・・なんでぇ、他のアーティストに提供した曲のセルフカバーじゃんか。 

・・・・と最初思ったんだけど、実はこれ、提供したそれぞれのアーティストのレコーディングの参考用に録音したガイドテイク・・・いわいる「仮歌」ですな・・・を集めたモノだそうだ。

でも、ガイドテイクといえど、そこは完璧主義の大瀧氏、すべて大瀧氏自身が歌い、しかも完全なナイアガラサウンドになっている。これはお蔵入りさせておくのは勿体ない・・・と、今回のニューアルバムリリースの運びとなったとのことですな。

で、ニッポン放送で今週1週間、このニューアルバムの特集をやってるんだけど、「Tシャツに口紅」が流れた。
これは勿論、83年にラッツ&スターがリリースしたシングル。
 これを大瀧氏が歌うと・・・、いやいや、涙が出そうになった。 ラッツが歌うと完全なドゥアップ調だけど、大瀧氏が歌うと、これがナイヤガラサウンドになっている。だけど、しっかり83年当時のイメージは崩れていない。
ワタシ、一瞬にして、中学2年当時の光景が浮かんできたもんね。

これは、買うしかないでしょ。 いや、32年待ったからねぇ、こちとら。


ちなみに、稲垣潤一に提供した、「バチュラーガール」は入ってないのね。。。

・・・とか思ったりしたけど、考えてみたら、「バチュラーガール」は、30年前に「フィヨルドの少女」のB面でセルフカバーで、リリースされてたんだよな。だから、今回は収録なしってわけか。


だけど、リリース日を3月21日に設定した、ソニーレコードも粋な計らいだよね。 今年は3月21日は「月曜日」。
通常リリース日は「3月23日」になるはずなのに、前倒しだもんな。

これは、81年リリースの「A LONG VACATION」、84年リリースの「EACH TIME」がともに「3月21日リリース」だった事を踏まえて、なんだろうね。

・・・とくれば、ジャケ写は、永井博氏か、河田久雄氏でしょうかねぇ。 まだ、ジャケ写は発表になっていないんでねぇ、ちょっと期待。



風のLONELY WAY / 杉山清貴

1988_02_風のLONELY WAY_杉山清貴








今回の1曲セレクトは、「風のLONELY WAY」杉山清貴です。

まずはデータです。

・タイトル    風のLONELY WAY
・アーティスト  杉山清貴
・作詞       田口俊
・作曲      杉山清貴
・編曲      林哲司
・リリース日   1988年1月13日
・発売元     バップ
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  18.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1988年1月25日〜3月7日付
・タイアップ:日本テレビ系ドラマ「火曜サスペンス劇場」主題歌

今年の頭から、この1曲セレクトは、基本1日1曲アップする様に替えたんだけどね。
ま、これは、昔は1日1曲書いてたんで、それに戻した・・・っていうのが表向きの理由なんだけど、自分が個人的に思い入れのある曲は、すでにあらかた書いちゃったってのも大きいんだよね。
 
 曲的には、まだまだいっぱいあるんだけどさ、残っている曲は、個人的にあんまり聴いてきていない曲とか、好みから外れてる曲って感じなんだよなぁ・・・。

まあ、そんなことで、1日に何曲も書けない・・・っていう理由からだったりもしてね。

・・・ということで、今回の曲も、個人的にはあんまり聴いてきていなかった曲どぇす。


杉山清貴「風のLONELY WAY」。

うーん、でも、この曲くらいだと、「うそうそ、ヒットした曲やん」って感じかなぁ。 
なにせ、あの「火曜サスペンス劇場」の主題歌だった曲だもんね。

でもねえ、なんか、個人的にはスルーしちゃった曲なんだよな。

杉山清貴ってヒトは、決してキライじゃなかったんだけどさ。 うん、オメガトライブの頃は好きだったぁ。
でも、ソロになったからは、どこちちょっと違うなぁ・・・って思うようになったんだよね。

やっぱ、オメガトライブは、ポップだったんだよね、曲が。
それまで、ありそうでなかったオシャレなサウンド。いわいるシティポップってやつでさ。オメガトライブがで出来て、ヒット曲のサウンドがガラッと変わったもんね。

でも、ソロの杉山清貴になって以来、どうも、今一つ垢ぬけない感じがしたんだよなぁ。

うーん、なんでなんだろう? 今、この「風のLONELY WAY」を聴くと、決して悪い曲ではないんだけどね。

やっぱね、少しマジメ過ぎたのかもしれない、曲調が。

それとやっぱりポップさだよね。「火サス」の主題歌って、決して悪い曲ではないんだけど、どこ、今一つ垢ぬけない曲が多かったような気がするんだよなぁ。
どころ、一昔前の・・・っていうイメージが強くてさ。 そんなところがポップスと言うよりは、歌謡曲寄りのイメージに感じた曲が多かったのかもしれない。

 この曲の後、竹内まりやの「シングルアゲイン」が火サスの主題歌に起用されたのは有名な所だけど、当初「歌謡曲はやだ」と、山下達郎氏がアレンジを拒んだっていうのも、だから、分かるんだよね。

結局、個人的に、今一つ触手が伸びなかったのは、そこが大きかったのかもな。


それと、この曲がヒットしてた頃は、丁度、(現役生の頃の)大学受験の真っ最中でさ、ヒット曲どころじゃなかったってのもあるかもしれない。
まあ、高校の頃は、全く勉強しなかったんで現役で受かるとは、全く思ってなかったんだけどさ。。。。

 



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ひなげしの花 / アグネス・チャン

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今回の1曲セレクトは、「ひなげしの花」アグネス・チャンです。

まずはデータです。

・タイトル     ひなげしの花
・アーティスト   アグネス・チャン
・作詞       山上路夫
・作曲       森田公一
・編曲       馬飼野俊一
・リリース日    1972年11月25日
・発売元      ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  32.8万枚
・ベストテンランクイン期間:1973年2月12日〜4月16日付

いつだったか、フィンガー5を書いた時、自分の中で一番古い記憶の「ヒット曲」は・・・って書いて事があるんだけど、これ読んでくださってる方々の、一番古い記憶の「ヒット曲」って何でしょうねぇ。

 個人的には、↑で書いたようにフィンガー5であり、そしてもう1曲あげるとしたら、今回セレクトしてきた、アグネス・チャンの「ひなげしの花」だろうなぁ。

ふむ、まあ、この曲に関しては、さすがにここ読んでくださっている大半の方は曲自体、よくご存知ですよね。

あの ♪ おっかの上 ひなげしのはなげ〜 ♪ ですわね。

アグネス・チャンとしては、「日本」でのデビュー曲がこれになるわけですね。

そそそ、元々は、香港で、お姉さんと歌っていたアグネスですが、そのお姉さんからの「推薦」でナベプロにスカウトされてデビューしたって言う経緯があるけど、もともとは、ナベプロ側としては、お姉さんのアイリーン・チャンをスカウトしたかったらしいですね。
 でも、自身はシンガーとしてではなくプロデュース側をやりたい気持ちが強く、妹のアグネスを推したようですね。
ただ、この曲を聴いても分かるように、必ずしも歌が上手い訳ではなかったアグネスを最初は、ナベプロは渋ったらしいですね。

それまでのナベプロと言えば、こと「音楽」については厳しい事で有名であり、歌は人並み以上歌えて当たり前でしたから。

まあ、その辺りは、同じ70年代アイドルで一歩先にデビューしていた天地真理さんを見れば一目瞭然って所でしょうかねぇ。

ただ、時代が求めていたアイドルはそうじゃなかったんですよね。歌のうまさよりもビジュアル先行。それとたどたどしい日本語が良かったんでしょうね。
 初めデビューに渋っていたナベプロ側を尻目に、デビュー曲のこの曲で、いきなりオリコン5位、32万枚を記録しちゃったわけだから。。。。

出し手側と、ユーザー側、求めているもののズレ・・・うーん、感覚のズレっていうのかなぁ、60年代あれだけの隆盛を誇り、ゲ―ノー界の絶対的勢力だったナベプロも、この頃を境に「新しい」アーティストがなかなか出てこなくなってくるんですよね。


ところで、↑で書いたように、この曲については、まあ、みなさんよくご存知ですよね。
でもさ、今聴くと、めちゃくちゃメロディが簡単なんだよなぁ。 まずもって、AメロとBメロしかないんだよね。

そそそ、例の ♪ おっかのうえ〜 ♪ のAメロと、 ♪ 愛の〜 涙は〜 ♪ っていうBメロだけなんだよね。

いや〜、昔の曲は、めちゃくちゃ「簡素」でしたよねぇ。 今みたいに、ごちゃごちゃと物語の「説明」がない。

この曲なんて、2分半ですよ。フルで流しても。 それでいて、未だにしっかりと、多くのヒトの記憶に残ってるでしょ。

 複雑なメロディと、説明的な歌詞にすりゃいい・・・ってもんじゃないんだよね、ヒット曲って。

ただ、やっぱ、メロディ自体は古臭いかなぁ・・・って言うのは拭えないかなぁ。
この曲の作曲は、森田公一氏。 森田氏のメロディラインって古臭いんだよなぁ。・・・なんて80年代から本格的にヒット曲を聴き始めたワタシなんかはそう感じるんだよなぁ。

森田氏のメロディラインって特徴的で、前強、後弱・・・つまりさ、4分の4拍子の曲で、1拍目と3拍目が強で、2拍目と4拍目が弱っていう、80年代の主流の逆のパターンなんだよね。 それと、「強」に合わせた、シンコペーションを多用したメロディラインね。

これを聴くと、「あー、70年代前半だよなぁ」っていう気分になったりしてね。うん、ワタシ的には、一時代前の・・・って感じなんですよね。
ま、実際は、そんな曲を物心つくかつかないかのころ聴いてたわけで、自分の中の音楽の原点なんだけどさ。




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離したくはない / T-BOLAN

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今回の1曲セレクトは、「離したくはない」T-BOLANです。

まずはデータです。

・タイトル     離したくはない
・アーティスト   T-BOLAN
・作詞       森友嵐士
・作曲       森友嵐士
・編曲       クレジットなし
・リリース日   1991年12月18日
・発売元     ZAINレコード
・オリコン最高位 15位
・売り上げ枚数 47.2万枚
・THE HICAHRT HOT30最高位 11位
・タイアップ:テレビ朝日系「'92 パリ・ル・カップ」エンディングデーマ

 先日書いた「2015年年間チャート」で、昨年は「ネット配信」が火付け役となって「超ロングヒット」となった曲が多かった・・・と言う事を書いた。 最近のヒット曲は、初動だけで、あっという間にランクから消えてしまうって言う傾向が、もう何年も続いてきただけに、大分傾向が変わってきたようにも感じるんだよね。
 しかも、その超ロングヒットとなっているのが、演歌ではなく、ポップスやロックだったこと。 これは、結構特異な事なんだよね。長い、日本ヒット曲史を辿ってみてもさ。
 
 兎角、ポップスやロックって言うのは、なかなかロングヒットに結びつきにくいジャンルっていうのが、通例なわけでさ、それは、昔も今も変わらない傾向だからねぇ。

でも、歴史を辿ってみれば、90年代初頭にも同じような現象があったんだよね。
 そそそ、90年代前半の「有線発」での超ロングヒット曲の連発っていう現象ですわ。 
この時も、有線ではお馴染みの「演歌」ではなく、ポップスやロックで、ロングヒットが何曲も出てきたって現象がありましたよね。
 沢田知可子の「会いたい」、バブルガムブラザースの「Won't Be Long」、J-WALKの「何も言えなくて・・・夏」、THE虎舞竜の「ロード」・・・・などなど、これらは全部「有線」から火がついた超ロングヒットですわ。

 そう考えると、やっぱし歴史は繰り返すって奴なのかなぁ・・・・なんて感じたりしてね。


・・・・・でもって、今回セレクトしてきた曲は、そんな90年代初頭の「有線発」で火がついた、ロングヒットの1曲ですわ。

 T-BOLAN  「離したくはない」

 この曲、オリコンでは最高15位までしか行かなかったんだけど、売り上げ枚数は47万枚にも達していたりする。
 ランキングの上位にはいかなかったけど、それだけ地道でロングヒットなチャートアションを展開したんだよなぁ。
 特に有線の動きは、兎に角粘っこかった。 なんせ1年近くも、30位内に居座り続けてましたねもんね。

 今も続けている、「ワタクシ」のランキング「THE HIT CHART」ですが、この曲がヒットの兆しを見せてきた頃は、すでに毎週集計してたんだけどね。
 ある時から毎週のように有線チャートに顔出すようになって、この曲は一体・・・って、たしかに気にはなってたりしたなぁ。
 ただね、まだ、チャートの下位の頃は実際に聴いたこと無かったし、T-BOLANってヒトちも知らなかったから、てっきり「歌謡曲」のユニットのヒトなのかと思ったりもしたな。
 
 あの頃は、歌謡曲のヒトたちでも「横文字」のユニットのヒトとか居たからさ。

 はじめて曲を聴いた時はちょっとびっくりした。 なになに〜「ロック系」のヒトタチなんかい・・・・とね。
しかも、ロック系なのに、ミディアムバラードだしさ、森友氏のボーカルは粘っこいしさ。それまでのポップス系のロングヒットとはちょっと印象が違ったのを覚えてるな。

 ただ、当時のロングヒットと同じく、一言で言えば「キャッチー」なんだよねメロディが。 フレーズフレーズが兎に角キャッチーで、ガツンと取り込まれてしまう・・・って言うような甘いメロディ。
 これは、カラオケで歌わずには居られないよな・・・・ってかさ。そそそ、当時は、カラオケで歌われるような・・・っていう事は最優先事項だったんだよね。

 ところで、このヒトたちは、もちろん「ビーイング系」のヒト達だったわけだけども、ビーイングって時として、「有線」を利用した売り方をしてたんだよなぁ、当時。
 ↑で書いたようにTHE虎舞竜の「ロード」もそうだけど、B'zも当初は「有線」を利用してブレイクまで持って行った・・・ってのを覚えてますかねぇ。

・・・って書くと、何をご冗談を・・・・なんて言われそうだけど、実はB'zは、有線から火がついたユニットなのよ。
「BAD COMMUNICATION」。この曲から火がついたB'zだけど、「BAD COMMUNICATION」って89年末あたりから有線で火がついた曲なんですよ。で、翌90年にCDども大ブレイクした・・・と。

有線発で火がついた曲っていうのは、兎に角「口コミ」で広がったってところが大きいんで、曲への浸透性が強いんだよね。 そのアーティストの固定ファンだけではなく、よりたくさんの人たちの共感を得ることが出来るんだよね。 つまり「いい曲」が多いんですわ。
 90年代前半は、アーティストの時代というよりも、楽曲の時代って言われるんだけどさ、それは、こんな感じで有線発のロングヒットが多かったからっていうのが大きかったんだろうね。




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I THINK SO / 岩崎良美

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今回の1曲セレクトは、「I THINK SO」岩崎良美です。

まずはデータから

・タイトル     I  THINK SO
・アーティスト   岩崎良美
・作詞       岡田冨美子
・作曲       網倉一也
・編曲       船山基紀
・リリース日   1980年12月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 23位
・売上げ枚数   11.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 20位

80年代の大ヒット曲もほとんど残り少なくなってきたもんで、80年代の曲でセレクトする曲はおのずから、今となっては知ってるヒトも少ないよな・・・なんて曲になってしまうんだけどね。
 今回もそんな曲だったりして。。。。

 岩崎良美の「I  THINK SO」  

うーーむ、このクラスの曲になって来ると、まあ、当時、岩崎良美ファンだった方は別として、一般の方では、ほんと、知ってるヒトしか・・・って感じでしょうかねぇ。

 売り上げは、とりあえず10万枚上を確保したものの、なにせオリコン最高23位でしたからねぇ。

かくゆう、ワタクシも当時は、数えるくらいしか聴いてない。岩崎良美さんの曲は、同じ80年デビューアイドルでも、松田聖子や河合奈保子よりもオトナっぽかったんだよね。
 なんで、どうも、今一つ触手が伸びなかったんだよね・・・・・というのは、まあ、言い訳ですね。

あまり聴いてなかった一番の理由は、やっぱ、ベストテン入りしてなかったからだろうなぁ。
個人的に、当時は、まだラジオでベストテン番組は聴いてなかったし、情報源としては、やっぱり、「ベストテン」一本だったんだよね。
 だから、ベストテン入りしていない曲は、極端に聴いてなかったんですよ。

然るにこの曲も、そんな曲の1曲って訳ですね。

ただ、そうは言っても、「ドレミファドン」とかベストテン以外の歌番組で引っかかった曲もあるわけだからさ、やっぱり、この曲、引っかからなかったんだろうなぁ、個人的には。

 今聴くと、悪い曲ではないんだけどね。今一つ、どこか魅力が足りなったんだろうなぁ・・・。それが何だったのか・・・、今となっては想い出せないんだけどさ。

 やっぱり、このヒト、80年代アイドルの中でもウタはうまかった・・というかソツなく歌っちゃってたのが、逆に言えば行けなかったのかもな。シンガーとして達者すぎたっていのうかなぁ、達者すぎで逆に魅力が半減していたのかもしれない。

そんな岩崎良美を個人的に認めたのは、この曲から1年後の「愛してモナムール」からでしたねぇ。

ちょうど、ラジオでベストテン番組を聴く様になった頃。。。

結局やっぱり、ラジオで聴くようになって、曲の認識の幅が広がったんだよね。





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S.O.S / ピンク・レディー

S_ピンクレディー






今回の1曲セレクトは、「S.O.S」ピンクレディーです。

 まずはデータです。

・タイトル    S.O.S
・アーティスト  ピンクレディー
・作詞      阿久悠
・作曲      都倉俊一
・編曲      都倉俊一
・リリース日   1976年11月25日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   65.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1977年1月17日〜3月28日付

ネットニュースを見てたら、「「放送禁止用語」の厳しすぎる自主規制」なんてのがあった。

http://www.oricon.co.jp/news/2066437/full/

最近は、ほんの些細なことで放送自粛、あるいは放送禁止に陥る番組、あるいは音楽の類が増えてきている。言論、表現の自由はどこに?  と憂れいている記事ですわ。

 もちろんそこには、放送禁止曲も含まれているわけで。。。

 一時期、「放送禁止」曲は無いに等しくなった時期があった。 大昔は、民放連が発足させた「要注意歌謡曲指定制度」なるいわいるブラックリストが存在してしており、このリストに載った曲は、放送できない、あるいは放送自粛・・といういわいる「放送禁止」曲だったんだよね。
 リストに載せる基準としては、表向きは、体制批判、被差別部落、天皇批判、風紀凌辱・などなど、まあ、「ニッポン国民」として清く正しく生きている、清廉潔白なお方たちから、すぐクレームが来そうな内容が含まれている曲・・・と言う事ではあったんだけどね。

 たしか、その基準が1983年に改正になり、だから、それ以後リリースされた曲で「放送禁止」になった曲はないはずだし、以前、「放送禁止」扱いになっていた曲でも、1983年以降、現在でも放送しても、特におとがめは無い筈なんだけどね。

例えば、最近は、紅白でも堂々と歌われ、それこそ時の曲となった、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」も、昔は放送禁止扱いだったわけだから。。。40年前のNHK会長が昨今の紅白を見たらひっくり返るだろうね。
 歌詞に出てくる「土方」っていうコトバや、タイトルにもなっているヨイトマケが差別用語、あるいは部落差別に当たるってことで放送禁止ですよ。

 昔はさ、それこそ、放送禁止、発売禁止の嵐ですよ。なにせ、「放送禁止曲」なんて、本もあるくらいだからさ。ふらふら
 詳しくはさ、この本に詳細な事情は載ってるから、興味がある方は読んでみてくだされ。

でも、そんなブラックリストが存在しているっていうのは、当時のアーティストだったら誰でも知っていたことだし、それでも、「放送禁止」曲を量産していたアーティストが存在していたわけだから、昔はもっと体制に対して大らかだったんだよね。いつからだろうね、こんな些細なことにギスギスした空気が流れるようになったのは。。。。

だから、最近の曲は、当たり障りのない内容の曲しか出てこないんですよね。


 で、もって、今回の1曲セレクトは、ピンクレディーの「S.O.S」。


え? 放送禁止曲とピンクレディーの「S.O.S」ってどんな関係があるの? 一見、放送禁止曲とは、全く関係なさそうな曲なんですけどねぇ・・・。なんて言われちゃいますかねぇ。


・・・・つか、当時 頻繁にかかってましたよ。今でも、地方局にいけば、たまにかかるんぢゃないですか。

 そんぢゃ、放送禁止ぢゃないじゃん・・・・。

・・・ってことなんだけど、これがですねぇ、オリジナルに入ってる、イントロ最初の「モールス信号」音の部分「のみ」が放送禁止なんですねぇ。

 まあ、ちょっと歌謡曲に詳しい方だったら、これは、「常識、常識」ってレベルかな?

 うん、たしかに、レコードは、イントロは、モールス信号音で始まるんですよ。
 でも、放送局用に配布した、サンプル盤は、このモールス信号音を抜いたバージョンなの。

 だから、有線放送やラジオでは、このモールス信号の部分はかからない。

まあ、本物のモールス信号と紛らわしい・・・ってことで「放送禁止」なんだよね。


 でも、これは、作り手側が「わざと」モールス信号を入れたんだよね。
 
 モールス信号音を入れれば、そこは「放送禁止」になるだろう・・・ってのは、前々から分っていたの。

 だから、それを売り出す戦略にしよう・・・っていう逆転の発想からなんだよね。

 この曲はピンクレディーの第2弾シングルなんだけど、この曲をリリースする段階・・・というか、制作する段階では、まだ、ピンクレディーってマイナーな存在だったんですよ。

 そそそ、デビュー曲の「ペッパー警部」もベスト100の下のほうでくすぶっている状況で・・・。

 だから、第2弾を制作する段階では、何か、話題づくりが必要だったんだよね。ま、そういうこともあって、ワザと放送禁止にするように仕組んだ・・・って訳ですわ。
(ちなみに、今は規制は無し・・・というか、当時も「問題なし」だったらしいんだけど、レコード会社側が自主的に放送禁止にしたらしい)

 でも、それも、杞憂だったんだよね。なぜならさ、この曲は1976年11月25日リリースなんだけど、その頃になって、急にフィーバーし始めたわけなんですわ、ピンクレディーが。。。

 まさに「ブレイクスルー」な時期が、このころ。

 だから、こんな工作も、結果的には全くの無駄足だったの。。。

 でも、モールス信号音を入れたことで、「S.O.S」っていうタイトルがそれらしくなったのは確かだよね。

 何分、曲自体は、デビュー曲の「ペッパー警部」に比べたら、全然大人しかったからねぇ。
 
・・・・というか、「ペッパー警部」がハイパー過ぎたんだよね、当時としては。

 だから、当時のアイドルのレベルに落ち着いた・・・って言えるのが、「S.O.S」なんじゃないかなぁ。

 で、まあ、この曲を挟んで、次の「カルメン'77」から怒涛のピンクレディー旋風が始まるわけなんだけどさ。

 その間の、つかの間の「息抜き」だったのが、この曲なんぢゃないかな?


 あ、個人的には、当時は、この曲のほうが「ペッパー警部」より好きだったんだ。なんか、等身大っぽかったじゃん。アニメの主題歌っぽいというか・・・。子供向けというか。
 「ペッパー警部」が当時7歳のコドモだったワタシにとっちゃ、オトナっぽ過ぎたんだよね。。。




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TRUE LOVE / 浅香唯

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今回の1曲セレクトは、「TRUE LOVE / 浅香唯」です。

まずはデータです。

・タイトル    TRUE LOVE
・アーティスト  浅香唯
・作詞      吉元由美
・作曲      井上ヨシマサ
・編曲      井上鑑
・リリース日   1989年1月25日
・発売元     ハミングバード
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  17.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1989年2月6日〜2月27日付
・タイアップ:映画「YAWARA!」挿入曲。

一昨日は「復活」と書きながら、昨日はまたまたダウンで1日飛ばし。 風邪は治りかけが肝要なんていうけど、まさにそんな感じなんですよね。
でも、今日は昨日に比べると大分咳もおさまり、楽になったんで、1曲セレクトを書きまする。

 気がつけば、大学受験シーズンも本格的になって来ましたな。
現在、ワタクシの勤め先は神田神保町でして、JR水道橋からは歩いて会社まで行ってるんでね、毎年このシーズンになると受験生諸君でいっぱいですよ。なんせ、日大、専修大、東京歯科大・・・と大学がいっぱいあるんでねぇ、水道橋周辺は。

 かくゆうワタクシも、受験生の頃は、日大の某学部を受けてたんだよね。20数年前の今頃、ワタクシもあの受験生諸君の中の一人だった訳ですわ。
 まあ、ワタクシは、他のヒト達の数倍受験生をやってたんだけどね。 その「一浪目」の今頃、ヒットしてたのが、今回セレクトしてきた曲だったりして。。。。

 浅香唯 「TRUE LOVE」

前年の88年、本格的な大ブレイクですっかり「A級」アイドルに成りあがった感が強かった浅香唯さんですが、どうも、それは「88年の魔法」だったんでしょうかねぇ、年が明けた89年、第1弾のこの曲から、前年の人気がウソのよう・・・って感じで、人気に陰りが見えたんだよね。

まあ、一番の原因は、この曲なんだろうな。 ハッキリ言って、よく分かんないんですよ、この曲。
曲の焦点が今一つハッキリしていなかったし、その分イメージがばらついてるし。 一体何が言いたいんだろう・・・っていうモヤモヤ感だけが残るっていうかね。

考えてみれば、88年は、1月の「Believe Again」に始まり、「C-Girl」、「セシル」、「Melody」と一貫してメジャーキーの明るい曲で通したんだよね。
 でも、それがいい方向に進んだ訳で。。。 うん、このヒトの声質は、湿性的でそれほど明るさを持ってないんだよね。所々ヒステリックにも聴こえたりするしさ。
 なので、メジャー系の曲で、明るさを保たせることで、アイドルとしてのバランスが取れてる・・・って感じなんだよね。

 そこに来て、この曲では「マイナー」系に行っちゃったもんだから、どうにもバランスが悪い様な曲に感じちゃう訳なんだよね。

ま、今聴くと、当時、聴いてた感触よりは、また変わってきたような気もするけど、当時は、どうにもこの曲が気分悪くてねぇ、あんまり聴かなかった・・・ってのがホンネかな。


プラスして、この曲は、あのマンガ「YAWARA!」の実写版映画の挿入曲でもあったんだよね。
もちろん、浅香さんが、主演の「YAWARA」ちゃん役だったんだけどさ。
 どうもイメージがねぇ・・・違うんだよねぇ。。。 まあ、確かに「年齢的」にはマンガと一致してるんだけどさ。
 単行本によると昭和49年で5才とあるから、YAWARAちゃんは昭和44年生まれ(?)。 浅香唯さんも昭和44年生まれ。
 ついでにもこれを書いてるワタシも昭和44年生まれ・・・(んなことはどうでもいい。。。。)
一致してるのは、それだけ・・・って感じなんだよね。

で、もって、テレビでは、YAWARAにかこつけて、柔道シーンが、この曲のバックに流れたりして、もうね、まるで「なにこれ?」な世界だったんだよねぇ。

どうも、そんなイメージがこの曲には、纏わりついてるんだよなぁ、未だに。。。。






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熱き心に /小林旭

1986_02_熱き心に_小林旭







今回の1曲セレクトは「熱き心に」小林旭です。

まずはデータデス。

・タイトル    熱き心に
・アーティスト  小林旭
・作詞      阿久悠
・作曲      大滝詠一
・編曲      大滝詠一 前田憲男
・リリース日   1985年11月30日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 12位
・売上げ枚数   37.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1986年1月27日付
・タイアップ:AGFコーヒー CM曲

 久々の1曲セレクトですね。
先週末、風邪をひきまして、土曜日の夜から寝込んでしまいました。
・・・といっても月曜も休むわけにもいかず、熱っぽいところ出勤してたりしてまして。。。

こうなったら、夜、睡眠をとるしかない・・・と、1曲セレクトも書かず、テレビも見ず、すぐに寝てしまってたわけで。。。

 でも、ようやく、風邪のピークも越えてきたんで、ようやく1曲セレクトを書いてたりします。
 

 それにしても、兎に角、今年の冬は寒い。この間も書いたように、自分の部屋はまるで氷のようですわ。
ストーブを焚いてもとても長時間は座ってられないんで、今日はドテラを着込み、毛糸の靴下をはいて寒さをしのいでおりまする。

・・・で、「寒い」といったら、やっぱ、大滝シェンシェーの曲でしょう。

この間書いた、森進一の「冬のリヴィエラ」然り、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」然り。

 大滝詠一大シェンシェーの曲って如何にも「冬の日」っていうイメージの曲ってあるんだよね。

 ウンたしかに「LONG VACATION」なんかは、完全な「リソード」ミュージックのような雰囲気があるんだけどね。その対極としてさ。

 12月に書いた「A面で恋をして」は、本筋のフィルスペクターっぽいですけどね。

 対してイメージはヨーロッパ、北欧・・・ってか。うん、例えば、「青春アミーゴ」のような、ちょっとロシア民謡がはいったような、ぶっといギターサウンドが全面な曲。

 これがもう一つの大滝氏の「根っこ」だと思うんだよね。

 この「熱き心に」は、そこまで「ロシア」は入っていないけど、それでも、前田憲男氏と共同でアレンジした壮大なオーケストレーションのイメージは、見渡す限りの大雪原のような真っ白な世界を否が応でも思い浮かべさせますよね。

 それにしても、どうしても、ワタシらの頭では小林旭っていうと

♪京都にいるときゃ しのぶと呼ばれたの〜 ♪ 

って「昔の名前ででています」っていう日本の裏酒場っていうイメージが表にでてしまったんだけどね、この曲に行き当たるまでは・・・。それが、いきなり「北欧」ですからね。

 まあ、これも大滝シェンシェーのマジックというべきか、ミスマッチな感覚をプラスに引き出した見事なプロデュースというところでしょうね。

 まあ、この曲の3年前に森進一にうたわせた「冬のリヴエラ」と感覚的なところ、狙いは同じなんでしょうけどね。

ただね、考えてみれば、小林旭も、石原裕次郎も、デビュー時は言ってみれば、アイドルだったわけじゃん。
後年、演歌を歌っていたんで、演歌歌手かと言えば、さにあらず、ポップスの原点なんだよね。このヒトたちは。

・・・だとすると、この手のポップス寄りの曲を歌っても、全くおかしくない訳ですよ。

そこを一番言いたかったんじゃないかなぁ。大滝大シェンシェーは。

しかも、当の小林旭自身も気持ちよさそうに歌うんだよね、この曲の時は。


 いずれにしろ、初めてCMで聴いた時にはびっくりしたもんよ。
 それでもすぐ、「あ、大滝詠一の曲だ」って分かるのは、さすがだけどねぇ。





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