かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ストロータッチの恋 / 河合奈保子

1983_03_ストロータッチの恋_河合奈保子






今回の1曲セレクトは、「ストロータッチの恋」河合奈保子です。

 まずはデータです。

・タイトル    ストロータッチの恋
・アーティスト 河合奈保子
・作詞      来生えつこ
・作曲      来生たかお
・編曲      若草恵
・リリース日  1983年3月1日
・発売元    コロムビア
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数  14.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位

 うーん、47年前は遠いのう・・・。ふらふら 昨夜の1968年から、ようやっと、15年ばかし舞い戻ってきました。。。ふらふら
 タイムトリップの道のりもしんどい。。。ふらふら

・・・というわけで、今日の1曲セレクトは、1983年の今ごろです。

 ストロータッチの恋  /河合奈保子

 河合奈保子の曲って、すでに随分書いたようなつもりで居たんだけど、まだ、この曲は、書いてなかったんだなぁ。

 まあ、それだけ、あまりインパクトがなかったってことで。。あせあせ

 ただ、だからといって、曲的に「ヘン」ではないんだけどね。

 むしろ、この曲は、いい曲です。うーん、なんていうのかなぁ、来生姉弟にしては、メジャー系の明るい雰囲気の曲だよねってことで。。

 どうしても来生姉弟って、マイナー系のしっとりした、ちょっとクラメな曲っていうイメージが強いもので。。あせあせ

 この曲のような、メジャー系の曲は珍しいんだよね。

 でも、それが、ちょうど、「3月」っていう「春」のイメージと重なって、季節的にフィットするわけです。

 若草氏の意図的と思える、リバーブのかかったオーケストレーションも春色の温度感がいっぱいだしね。

 この曲はじめて聴いたのは、多分、朝、ガッコへ行く時の車の中、ラジオから流れてきた時だったと思う。とっても、いい天気で日光が眩しくて・・・。

 っていうシチュエーションだったな。

 だからか、この曲はそんなイメージが未だにあるんだよね。

 え? なんでガッコに車で行ってたかって? まあ、いろいろあったんや、この時期は。
 うん、ガッコまで遠かったってこともあった(片道7kmくらいだったかな)
 
 そんな1983年早春の頃を想いおこさせる1曲だな、この曲は。


 しかしさぁ、この曲から、次の「エスカレーション」への変化は大胆だったよなぁ。
 「Invitation」、そしてこの「ストロータッチの恋」と、メジャー系のしっとりした、ソフィケートされた、「本来」の河合奈保子の声質の魅力を見せてたからさぁ。まったく予想できなかった。

 まあ、一時期20万枚オーバーまであげてたレコード売上げが、この曲で14万枚まで下げてたからね。
 ここは、「イメチェン」と見て取ったんでしょう、出し手としても。

 その対応の早さが、次の「エスカレーション」で結果が出たわけだけどね。
 いやいや、タイミング的に、この時期でのイメチェンは、絶妙だったと思うな。上でも書いたけど、全く予想もつかなかったもの。

 だから、次の「エスカレーション」で一気に20万枚アップの34万枚っていう、河合奈保子最大のヒットに繋がっていったと思うんだけどさ。


 蛇足だけど・・・・、この曲のジャケ写は、あんまし・・・ねあせあせ
なんとなく、へんちくりんじゃない?




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神様お願い! /ザ・テンプターズ

1968_03_神様お願い!_ザ・テンプターズ






今回の1曲セレクトは、「神様お願い!」ザ・テンプターズです。

 まずはデータです。

・タイトル     神様お願い!
・アーティスト  ザ・テンプターズ
・作詞       松崎由治
・作曲       松崎由治
・編曲       クレジットなし
・リリース日   1968年3月5日
・発売元     フィリップス
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   43.1万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1968年3月25日〜6月10日付

 えー、昨日47年前にタイムスリップしたら、戻れなくなってしまいまして・・・あせあせ ・・・というのは方便でして、幅広いGSっていうジャンルを1曲で折り返しちゃうのは、ちょっと目先が狭いかな・・・ってことと、やっぱし、47年前の今ごろがGSの「最盛期」ってこともあるかな。。

・・・っていうことで・・・、昨日は、GSのなかでも「お坊ちゃま」系のヴィレッジシンガーズを持ってきましたが、今日は、縦軸に不良⇔お坊ちゃま、横軸に音楽系⇔ゲーノー系 って持ってきたら、対抗軸上にあると思われる、テンプターズを持ってきましたぞ。

 テンプターズ。そーそー、ショーケンですわ。萩原健一氏がボーカルね。
 GS広といえど、人気の上でNO.1だった、ジュリーこと沢田研二のタイガースと競り合ったグループって言えば、やっぱしテンプターズでしょう。

 なにせ、当時の「セブンティーン」とか「明星」っつう雑誌を見ると、大々的にタイガース VS テンプターズっつう特集が毎月号のように組まれてたりして・・・。

 今で言えば、ジャニーズ系な扱いですよ。

 他方では、貴公子のビートルズをタイガースに置き換え、ワイルドなローリングストーンズをテンプターズに置き換えて、完全に対バン扱いしたりして。

 あたかも、大阪出身のタイガースに対して、埼玉出身のテンプターズということで、「東西対決」のような様相もあったりして、何かと比較の対象になってしまった、両バンドなんだよね。

 音楽性的にも、そのイメージの通り、完全にヨーロッパの貴公子をイメージしたタイガースに対して、R&B寄りの黒っぽい、骨のある曲で出てきたテンプターズと、これまた、完全な対抗的な位置にあったりしてね。

 それは、今日持ってきた、テンプターズの「神様お願い!」で、一番よく現れてるんじゃないかなぁ。

 この曲、今聴いても、黒っぽいんだよね。骨があるっていうか、ちょっと不良ぽい雰囲気がかっこいい。

 対して、同じ時期にタイガースが放った曲は、最大のヒットとなった「花の首飾り」ですよ。
 もろ、ヨーロッパのノーブルな王子様・・・っていう雰囲気じゃん。

 これは、マスコミのみなさん、いろいろ煽って下さい・・・と言わんばかりの徹底した対抗作。。。

 っていうか、まあ、作為的なものではなく、たまたま、そうなっちゃったんだろうけどね。

 なにせ、テンプターズは、この曲が「初のヒット」だったわけで。。。

 それがたまたま、マスコミが喜びそうな構図だったわけで。。。


 ちなみに、オリコンでは、タイガースの「花の首飾り」が1位を獲得したのに対して、テンプターズのこの「神様おねがい!」は、「直接対決」の末、タイガースの前に2位に甘んじてたりする(1968年5月13日付)。

 次のテンプターズ最大のヒットとなった「エメラルドの伝説」では1位を獲得したんだけどね。
 ただ、自分たちのオリジナルの「神様お願い!」に対して、作られた「エメラルドの伝説」で1位を獲得したのは、当時の心中としては、如何ばかりのものだったんでしょうねぇ。
(ちなみに「タイガース」は、当時は、すべてプロの作家が作ったものでオリジナルはシングルとしては後期までなし)

 そういう意味では、完全なるゲーノー系だったタイガースに対して、テンプターズは本意的には、音楽系をめざしていたのかもしれない。

 上で書いたように、ショーケンっていう、目玉のボーカリストがいたから、たまたまタイガースの好敵手にされてしまっただけで。。。


 個人的に言っても、今聴く分には、タイガースよりテンプターズだなぁ。
 タイガースの曲って、なんか、気恥ずかしいんだよなぁ。だいたい、王子様ってガラぢゃないしふらふら
 テンプターズは、今聴くと、カッコいいんだよね。いまでも通用するよ。
 特に、この「神様お願い!」なんて、下北沢系あたりのコアメロ系バンドなんて、やったら、絶対いまでも受けるって。3ピースで充分に雰囲気出るもの。


 ところで、タイガースの「花の首飾り」は、後年いろんなヒトがカバーしてるけど、テンプターズの、この「神様お願い!」は、あんまりカバーされないな。

 うんにゃ、一人だけいた。ぬわんと、KUWATA BANDがカバーしてたのよ。うん、シングル「MERRY X'MAS IN SUMMER」のC/W。

 で、参考にちょっと聴いてみた。



 うーん、桑田氏には申し訳ないけど・・・、これは、完全にオリジナルのテンプターズの方がいいわ。

 イントロの ♪ アー アアアー アー アアアー〜♪の部分が、ショーケンの方がセクシーだすよ。

 ギターは、完全にガレージっぽいし、↑の♪アー アアアー〜♪の部分でうねうねうねるベースもかっちょいいしね。

まあ、桑田氏も、ショーケンに対するオマージュってことで、カバーしたまでて、対抗意識は全くなかったんでしょう。

 桑田氏って、今もそうだけど、結構GSの影響受けてるんだよね。で、なかったら「チャコの海岸物語」なんて書かないって。
 
 それにドラムの松田氏が完全なGSフリークだったりするからなぁ。

 まあ、それを抜きにして、この曲のカバーおすすめだす。



 なお、タイトルからして、なーんかチェッカーズの「神様ヘルプ!」と類似性を感じちゃうんだけど・・・・ふらふら
 チェッカーズの方がパクリだよね、きっと。。。。
 曲も、パクリではないけど、かといって、雰囲気は遠からず・・・というか。。。。あせあせ




是非、聴いてみてくだされ。
 最近、ガレージっぽいバンドってたくさんいるけど、今のバンドに全然引けを取ってないよね。
47年も前に、このグルーヴと、音圧を出していたテンプターズって圧巻だと思うなぁ。



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亜麻色の髪の乙女 / ヴィレッジシンガーズ

1968_03_亜麻色の髪の乙女_ザ・ヴィレッジ・シンガーズ

 




今回の1曲セレクトは、「亜麻色の髪の乙女」ヴィレッジシンガーズです。

 まずはデータです。

・タイトル      亜麻色の髪の乙女
・アーティスト  ヴィレッジシンガーズ
・作詞      橋本淳
・作曲      すぎやまこういち
・編曲      すぎやまこういち
・リリース日   1968年2月25日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数  18.6万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1968年3月18日〜4月22日付

 今回の1曲セレクトは、一挙に時代を遡りますぞ。今から47年前へタイムスリップ!
 
 ハイ、時は1968年3月。オリコンもまだ、創刊して間もない頃ですね。
 時はGS全盛期。なに? ガソリンスタンド? ・・・なんて、思うヒトは、よもや、ここに来ている方にはいないでしょ。。あせあせ
 グループサウンズね。

 まあ、グループサウンズといっても、そのジャンルは幅広うございまして、ひとことでは、なかなか言い表せないんだよね。まあ、今でいう「バンド」ですよ。
 その中には、ゲーノー系なのもいれば、反対に、もろ音楽系もいる。
かつ、歌謡曲系もいれば、ロック系もいる。 不良系もいれば、おぼっちゃま系もいる。。。

・・・・と、なかなか、これだ〜exclamation ×2 といえないのも、GSっていう「ジャンル」の面白さの一つなんだよね。


 そういうことで、今日は、上の書き方で言えば、おぼっちゃま系のグループの一つであるねヴィレッジシンガーズ最大のヒット、「亜麻色の髪の乙女」を引っ張ってきたりしましたぞ。

 まあ、日本のポップス史を振り返ると、1960年代までは、「おぼっちゃま系」は、欠かせない存在だったのですよ。
 ハイ、慶応、青学、立教、学習院あたりの、いいとこの「ご子息」です。

 なんせ、バンドやるには「金がいる」っちゅうことは、今も昔も変わらないわけで・・・。
 ましてや、楽器が今ほど、ぜんぜん普及していない60年代。まだまだ、一般家庭はビンボーだった時代に、音楽なぞに「ウツツ」を抜かせるのは、いいとこの「おぼっちゃま」ぐらいなもんだったわけですよ。

 ・・・と言う事もあり、当時は「おぼっちゃま」が流行の先端をいけたわけですね。

 もちろん、ヴィレッジシンガーズも「成城大」出身の「おぼっちゃま」グループ。

 育ちのよさは、やってる音楽には、もろ反映されたりするわな。

 だってさ、曲のタイトルからして、品のよさを感じるぢゃないの。
「亜麻色の髪の乙女」だものね。「乙女」なんて、一般庶民は、なかなか使わない単語ですぞ。

 曲は・・・・、みなさん、ご存知でしょう。 ハイ、あの曲ですね〜。

島谷ひとみが、2002年にカバーして、大ヒットしたアレ・・・です。

フォト 


・・・と、書くと、「え〜、あんなハイパーな曲、47年前にあったの?」なんて、いわれそうだけど、島谷バージョンは、かなーり、今風にアレンジさせてるわけですよ。

 オリジナルは、あんなにbpmも早くないし、ビートもきつくないですよ。
 グループサウンズだもんね、もともとは。
 オリジナルは、もっと、今で言えばガレージっぽいアレンジなんですわ。

 ボーカルの清水氏も、今で言えば歌謡曲っぽい歌い方だしね。そんなところも、おぼっちゃまの片鱗なんですかねぇ。

・・・・書くと、ヴィレッジシンガーズが、この曲のオリジナルって思われがちだけど、それが違うんですねぇ。
ヴィレッジシンガーズも、実はカバーなんですよ。

オリジナルは、ヴィレッジシンガーズからさらに遡ること2年前。青山ミチさんって方が1966年11月にリリースしたシングル。
 もっと、こちらは「風吹く丘で」というタイトルらしいですけどね。
しかも、すぐに発売中止になって、回収されちゃった(本人が覚せい剤で捕まった)らしいので、一般には広まらないうちにお蔵入りになったようです。


 ところで、この曲は、林哲司氏著の「歌謡曲」っていう本にも、取り上げられているんだけど、どうも、ボーカルメロディが、作曲した、すぎやまこういち氏のイメージと違う部分があるらしい。

Aメロの部分の出だし

♪ 亜麻色の 長い髪を 風がやさしく包む〜 ♪

の部分の ♪ やさしく包む ♪ の部分。

 この「やさしく」の部分、島谷ひとみさんの場合は、完全に「同じ音」で歌ってるけど、じっさい、すぎやまこういち氏は、「〜しく」の部分を半音上げて・・・っていうイメージだったらしい。

 まあ、オリジナルのヴィレッジシンガーズの清水氏のボーカルもやや、怪しいんだけど・・・。

 それでも、作曲のすぎやまこういち氏は、あれから47年経った今でも、ここの「音」の違いにこだわっているそうですね。

 うーん、作曲者の感性っていうのかなぁ、コダワリだよね。単純に聴いてる方からすると、言われて見ないとわかんないんだけどさ。

 それでも、すぎやま氏らしい、こだわりかな・・・とも思えるね。

 なんせ、ファイナルファンタジーの着メロの音を、全社分、丹念に確認して「ダメだし」したりしてる方だったりするから。。。ふらふら

 でも、作者の「こだわり」っていうのは、いくら「商業音楽」でも必要だと思うのよ。だからして、面白いわけで。。。

 これ、画一になっちゃったら、面白くもなんともなくなっちゃいますよ。硬ーくいえば、「著作人格権」ね。

 まあ、2次使用する側とすれば、これがあるから、厄介なんだよな。。。って部分もあるんだけどさ〜。。。 





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19:00の街 / 野口五郎

1983_03_19時の街_野口五郎






今回の1曲セレクトは、「19:00の街」野口五郎です。

 まずはデータです。

・タイトル   19:00の街
・アーティスト 野口五郎
・作詞     伊藤薫
・作曲     筒美京平
・編曲     川村栄二
・リリース日  1983年1月25日
・発売元    ポリドール
・オリコン最高位 16位
・売上げ枚数  17.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1983年4月4日〜4月25日付

 それまで、紅白に連続出場してて一度落選すると、再び紅白に戻ってくることは、ヒット曲を出すよりも難しいって言われてた時代があった。
 まだ、紅白の視聴率が60%以上あって、文字通り大晦日の「国民的行事」といって憚らなかった時代の事だけど・・・。

 今日は、そんな「紅白落選」から見事復帰させた、1曲を持ってきましたぞ。

 19:00の街  /野口五郎

 1982年、野口五郎は、それまで1972年から10回連続で出場してた紅白から漏れた。

 当時の記事を見ると、本人はかなりショックだったようだね。

で、そんなショックを振り切るかのようにリリースされたのが、この「19:00の街」だったんだよね。

 ぢゃ、さぞかし、気合を入れてこの曲にかけたのか? ・・・って思って、当時のオリコンウイークリーをひっくり返してみた。

 1983年4月1日号(表紙:松任谷由実)のオリコンウイークリーにインタビューが載ってたりする。

 それを読むと、意外にも、まったくヒットを意識せずに、肩の力を抜いて、この曲をリリースしたようなんだよね。
 それが、結果的にいい方向に向かったっていうのかなぁ。

 たしかに、野口五郎独特の「ビブラート唱法」は、この曲では、影を潜め、ストレートに歌ってる印象が強いな(それでもビブラートがかかってるけど。。。)。

 作曲は、筒美京平氏。 久々の野口五郎−筒美京平っていう、デビュー当時のコンビがタッグを組んだ曲だけど、正直言って、筒美氏らしい、洋楽的な匂いは、この曲に限って言えば、あんまりしないんだよね。むしろ「歌謡曲」的な匂いが強いな。
 これは、アレンジの川村栄二氏の影響かねぇ。川村氏といえば、今も堀内孝雄のアレンジとかやってるし、そっち方向のヒトだからねぇ。

 ただ、バックのコーラスが「気持ち悪く」て、これが、この曲を引き立ててるよねぇ。

 バックコーラスはBUZZっていうコーラスグループ プラス 女性コーラスを絡めているらしいけど、最初はなかったらしいね。
 でも、あまりにもさっぱりしすぎてるんで、アクセントにコーラスをつけたようだけど、その気持ち悪さが、かえってアクセントになった・・・と。

 それと、この曲は「絵」が浮かんでくるんだよねぇ。出だしの2行。

♪ 霧雨降る ガラス越しに19:00の街 低い雲 立ち込めて 摩天楼つつんで〜 ♪

うん、完璧に、新宿の高層ビル街だよなぁ。

・・・でもって、あれから32年たってるけど、今でもこの曲を聴いた時に浮かんでくる、風景は32年前の西新宿の高層ビル街の情景だったりする。

 うん、まだ、都庁もない、オペラシティータワーもない、NTTビルもない頃の高層ビル街。
 今の都庁が建っているところは「空き地」で、高層ビル街の一番外側は、新宿NSビルだった頃の風景。

 なんか、個人的には、新宿の「高層ビル」街っていったら、その頃の印象が強くて、逆に、いまの風景が戸惑うね。
 うん、この曲の頃の高層ビル街の風景。

 ちょうど、福島から千葉に出てきて、その環境変化に順応した頃だ。人間、やっぱし、環境に最初に順応した頃の風景がいつまでも脳裏に焼きつくのかなぁ。。。
 鳥の「刷り込み」のようにさ。

 この曲を聴くと、なんか、そんな24年前の今ごろの風景が、妙に脳裏に思い出されたりするんだなぁ。
 そんな意味もあって、個人的には、「THAT'S 1983」な曲です。


 ところでさ、この曲、オリコンでは最高16位までしか行かなかったのに、「ザ・ベストテン」では最高5位まで行ってる。

 この「差」は何? と思いまして、調べてみましたよ。

 参考として、1983年4月14日放送分。この週が最高の5位を記録した週なんだけど、各要素、レコード売上げは10位外。有線8位、ラジオ6位、ハガキ3位。

・・・と、やっぱしハガキが強かったんだよね、この曲に限っては。
 新御三家では、西城秀樹のハガキランクが強かった印象が強いけど、この曲はハガキに限っては、ハガキが強かったのが、ベストテンでは5位まで行った大きな要因になってるねぇ。

 ちなみに、ワタシのランクでも7位まで行ってます。レコード売上げが必ずしも「絶対条件」ではないのですぞ。ヒットは、いろいろなメディアに広く支持されてこそ・・・なんだよね。

 まあ、それがプラスとなって、この年の紅白に返り咲けたんだしさぁ。
 




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風の谷のナウシカ / 安田成美

1984_03_風の谷のナウシカ_安田成美






今回の1曲セレクトは、「風の谷のナウシカ」安田成美です。

 まずはデータです。

・タイトル     風の谷のナウシカ
・アーティスト  安田成美
・作詞       松本隆
・作曲       細野晴臣
・編曲       萩田光雄
・リリース日   1984年1月21日
・発売元     徳間ジャパン
・オリコン最高位 10位
・売上げ枚数   21.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位 
・タイアップ:映画「風の谷のナウシカ」主題歌

 えー、今日引っ張ってきた、「風の谷のナウシカ」っつうタイトルをみて、「なにー、アニメかいな? かじやんにしては珍しい」・・・と思われる方もいると思いますが・・・。

 えー、あくまで、「風の谷のナウシカ」の「主題歌」についてなので、あしからず。


 あ、いや、誤解されるかもしれないけど、一応、映画の本編も何回か見ましたよ。テレビでさぁ。

 うん、たしかに面白かった。。。けど、どうもね、それ以上の何かを感じたわけでもなかったりしてね。

 まあ、好きなヒトから見れば、不感症な書き方かもしれないけど、どうもね、宮崎駿作品は、面白いことは面白いんだけど、今ひとつ、ワタシにとっては、ピンとこないんだよねぇ・・・。ここでよく書く表現で言えば、「いまひとつ刺さらない」っていうのかなぁ・・・。

 だから、「風の谷のナウシカ」についても、作品自体より、この主題歌の方が気になっちゃったりして・・・。

 歌っているのは、安田成美さん。はい、現、木梨夫人ですわね。

 うん、この曲でデビューなのですよ。もともと、「風の谷のナウシカ」の主題歌のオーディションでスカウトされたんだよね。

 最近はウタは全然やってないから、ちょっと意外かもしれないんだけど・・・。

 でも、歌い手をずっとやらなくて、正解だったよね。。。ハイ。。。

 なぜ???


 一言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オンチだからです


 わたしねー、この曲最初聴いた時、全部、不協和音で出来てるのかと思っちゃったもの。

 ま、たしかに、作曲が細野晴臣氏だから、多分に、そんな、ちょっとズレた作りの曲にはなっているんだけど。。。
 
 それにもまして、安田成美さんの、全編に渡ってフラット気味の歌唱は、一言で言って、すごいですよー。


・・・・と書いてる割には、ちゃんと、音源を持ってたりして。。。


 うーん、なんか、ないと、時代のピースが1つ欠けた様な気がしてさぁ。ついつい、買っちゃったんだよなぁ。

 まあ、いくらオンチであれ、これはこれで、時代のワンピースになってますからあせあせ


 だけど、今考えると、このころからだね、映画、テレビ問わずアニメ主題歌がヒットチャートに上がってくるようになったのは。

 映画だけでも、「エルガイム」MIO、マクロスの「愛おぼえてますか」飯島真理・・・そして、この曲・・・と、随分チャートを賑わしたもんですわ。

 アニメ系の曲が上位に来るようになったのは、最近かとも思えるけど、実は下地は、既に24〜5年前からあったんだよね。

 まあ、もっとも、声優系・・・っていうのは、当時はなかったけど。。。

・・・・って、飯島真理は、そういう意味では、声優系か。。。。あせあせあせあせ


音痴云々と書いちゃったけど、今見ると、意外と聴けるんで不思議なんだよな。
まあ、今の方が音痴なアーティストが増えたからな。あの頃に比べて。



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YOUNG BLOODS / 佐野元春

1985_03_YOUNG BLOODS_佐野元春







今回の1曲セレクトは、「YOUNG BLOODS」佐野元春です。

 まずはデータです。

・タイトル    YOUNG BLOODS 
・アーティスト  佐野元春
・作詞      佐野元春
・作曲      佐野元春
・編曲      佐野元春
・リリース日   1985年2月1日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 7位
・売上げ枚数   17.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位
・タイアップ:国際青年年キャンペーンソング

 いや、記憶には自信あったんだけどさぁ、最近、その自信が揺らいできたね。
・・・っていうのも、今日引っ張ってきた、佐野元春の「Young Bloods」。
この曲、もちろん当時、好きだった曲の1曲なんだけど、当時、佐野元春フリークだった、同じ吹奏楽部でトランペット吹いてた奴と、某S高校の受験に行く時に、この曲がオリコン7位に入った・・・って喜んだ記憶があったんだけど・・・・。

 今、調べてみたら、この曲がオリコンに7位に初めてランクインしたのが、1985年2月18日付。

 高校受験の日が1985年2月13日、14日。。。

 あれれれ・・・、日にちが合わないぞ。。。

・・・う〜ん、オリコン7位にランクインしたって喜んだのは、記憶違いだったのかなぁ。。。。

 何分、既に30年前の「遠い記憶」なので、定かぢゃなくなった。。

 いや、絶対、国鉄(当時)木更津駅の東口に通じる通路で、そんな話した記憶があるぞ・・・。遠い記憶だけど・・・。ふらふら


 なんて、わけわかんないマクラで入った今日の1曲セレクトだけど、正直、この曲を聴くまで、個人的には、佐野元春っていうヒトは、積極的に聴いてなかったんだよね。
 このテの「ニューウェイブ」系は、どうも、まだ、なじめない頃でさ。

 まあ、やっぱし、主流はアイドル系だったからなぁ、まだ、あのころは。

 だから、既に邦楽は佐野元春、主流は洋楽に移ってた、そのトランペットの彼は、随分大人っぽく感じたけどねぇ。(まあ、そいつの場合、アニキの影響が強かったようだけど。。。)

 この曲からだね、佐野元春ってヒトを聴きだしたのは・・・。というか、ニューウェイブ系を聴きだしたのは。

 この85年ってのは、音楽業界的にも転機でさあ、まあ、一つアイドル系が爆発ふらふら (←まあ、言及しなくても、ご想像のとおりデス)、それともう一つは、ニューウェイブ系の台頭だよね。

 それまでアルバムでは実績があった佐野元春が、シングルでヒット狙いに来るとは、それまでだったら考えられなかったことだし。
 これをきっかけに、ニューウェイブ系がどっとヒッチャートになだれ込んでくるようになったわけで・・・。

 とりわけ、エピックソニー勢が元気だったよな。佐野元春を筆頭に、渡辺美里がブレイクの兆し・・・。あとLOOKもそうだったよね。
 プラス、レベッカのソニー勢か。。。 いずれにしてもソニーグループのニューウェイブ系が元気だった年だったよね。

 佐野元春って、単に新しいだけでなく、バックにホーンセクション入れてたじゃん。あれがカッコよくてね。
 サックス、あってもトランペットまでは、それまでもあっても、トロンボーンまで入ってるのがカッチョよかっんだな。

 あ、はい、ワタシがトロンボーンやってたからってのもあるわあせあせ

 ・・・ということで、高校の文化祭で、この曲をレパートリーに選曲したのもいうまでもない・・・。あせあせ


 ところで、この曲、当時の「国際青年年」のイメージソングだったことを覚えてるヒトってどれくらいいるんだろ?
 NHKで毎日のように流れてたな、この曲。 それがまた、違和感があってね〜あせあせ

 あのころは、何年かに一度「国際●×年」っていうキャンペーンやってたよね。

 ・1979年 国際児童年⇒キャンペーンソング、「ビューティフルネーム」ゴダイゴ

 ・1981年 国際障害者年⇒キャンペーンソング、「地球の仲間」トランザム

で、1985年が国際青年年だったわけですわ。

 で、まあ、そのたびにNHKがキャンペーンを張ってたんだけどさ。
それぞれ取り上げてたアーティストが、結構、シブイんだよね、当時のNHKとしてはさあせあせ

 この「Young Bloods」の代々木公園で撮影したPVもカッコよかったしなぁ。・・・っていうか、この曲、生で歌っているところをワタシャ、見たことないんだけど。。。

 当時のライヴでは歌ってたんだろうけどねぇ。
COUNTDOWN JAPANでは、何回か佐野元春見てるんだけどねぇ、まだ、一度もこの曲に遭遇してない。。。
 
ちなみに、「ザ・ベストテン」では11位止まりだったんだよねぇ。。あれが惜しくてねぇ。
 たしか11位で6100点台(1985年4月11日放送分)。。。通常なら、楽々ベストテン入りだったのにな。

 もし、10位内にランクインしてたから、出演してたんだろうか。。。いや、まあ、まず、出演してなかったろうな。。。
 とか、思いながらも、やっぱし、惜しかったよなぁ。。





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春の予感〜I've been Mellow〜 / 南沙織

1978_03_春の予感_南沙織






今回の1曲セレクトは、「春の予感」南沙織です。

 まずはデータです。

・タイトル    春の予感
・アーティスト  南沙織
・作詞      尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      尾崎亜美
・リリース日   1978年1月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 25位
・売上げ枚数   7.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 30位
・タイアップ:資生堂「78年春のキャンペーンソング」

 いやー、昨日は実に「春」っぽい1日でしたな。気温も20℃近くまで上がったりして。。。
 そして、私は・・・・。いやー、じつに「花粉症日和」でしたわ。今も、鼻水ツーツー言ってますです。。。
 むー、春らしくなってくることは実によろしいことなんだけど、「花粉」だけは、なんとかならんですかねぇ。。。ふんとに。。ふらふら


 でも・・・春っぽい日には、やっぱり、春っぽい曲を・・・ということで、南沙織さんの「春の予感」なんぞ、引っ張ってきたりしました。。

 いやー、メロウで、じつに「春っぽい」曲ですわ。。。
ってさ、たまたま、この間、尾崎亜美さんの「マイ・ピュア・レディー」をセレクトしてくるのに、ようつべで動画探してたら、この曲の「PV」らしき、動画を発見してしまったのデス。 たしかに、↑のデータにも書いたように、資生堂の「78年春のキャンペーンソング」だった。。。



あ、これじゃなくて、以前、探した時は、この曲のプロモーションビデオっぽい、動画があったんだよな。
いつかも書いたけど、プロモーションビデオっていつからあるんだろう?
 その昔、スポニチなんかの10分くらいの「ゲーノーニュース」で、やらせっぽいフィルムを流してたことあるから、そんなのを含めると、歴史はかなり長いことになるんだけど、それらとは別に、「プロモーションビデオ」となると、時代は下がるはずだよね。

 まあ、海の向こうではそれなりの歴史があるけど、日本ではMTVが紹介され始めた、83年ごろからでしょ。PVを意識して作り出したのは。

 ・・ということは、このビデオは、それより5年早いものだからなぁ。

 まあ、どういう使われ方をしてたのかはよく分かりませぬ。

 ところで、この曲、尾崎亜美さんが、作詞、作曲、アレンジと、すべてプロデュースした曲だけど、あの「オリビアを聴きながら」よりも、前なんだよね。
 尾崎亜美っていうと、どうしても「オリビアを聴きながら」が最初か・・・と思われがちだけど、それよりも以前にも、曲提供はしてたのですよ。

 ちなみに、この曲、何年か前に、NTTのCMも使われてたから、「タイトル」は知らなくても、曲を聴けば、意外とみんな知ってるんぢゃないかしら。。

サビの部分が

 ♪ 春の予感 そんな気分 時を止めてしまえば 春に誘われたわけじゃない だけど気付いて I've been Mellow〜 ♪

って曲ですぞ〜。




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JAM / THE YELLOW MONKEY

1996_03_JAM_THE YELLOW MONKEY






今回の1曲セレクトは、「JAM」THE YELLOW MONKEYです。

 まずはデータです。

・タイトル    JAM
・アーティスト  THE YELLOW MONKEY
・作詞      吉井和哉
・作曲      吉井和哉
・編曲      THE YELLOW MONKEY
・リリース日   1996年2月29日
・発売元     コロムビア
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   60.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1996年3月18日〜4月29日付

 「好きな曲」のタイプって、その時々で変わっていくもんだよね。まあ、置かれている立場によっても変わるし、そのとき支配してる気分によっても変わるし。。。
 まあ、その時その時で、「刺さってくる」曲が結局のところ、好きな曲のタイプなんだろうなぁ。

 まあ、だから、個人的には、音楽のジャンルで好き嫌いを示しているわけではないことは確かだな。
 それと、特にアーティストで好き嫌いを決めてるわけでもないしなぁ。
 よく、ヒトと話してて、困るのが、「好きなアーティストってだれ?」って聞かれるときだね。
 上のような感じで音楽聴いてるから、特に好きなアーティストがいるわけでもなし、かといって、全く聴きたくもないってヒトがいるわけでもないわけで。。。

 うん、その時その時で刺さってくれば、好きになっちゃうもんなのよ。
 もちろん生理的に受け付けない曲もあるけどさ。それは、その時に刺さってこない曲なんだよね。


・・・なんて、まどろっこしい書き方をしちゃっけど、今日、引っ張ってきた曲が、イエモンの「JAM」だから、だったりして。。。

 それまで、個人的にイエモンの曲ってあんまり、好きぢゃなかったのよ。まあ、ろくに聴いてなかったのもあるけど。。。

 でも、ラジオではじめて、この曲聴いた時は、思わずゾクゾクしちゃったな、イイ意味で。シビれたというか、感動したというか。

 詞の内容もそうなんだけど、曲がねぇ、めっちゃ歌謡曲を下敷きにしてて感動したな。

 いでたちは、いかにも、ワシら、グラムロックしか聴かねーぞってかっこしてて、中身は歌謡曲っていいじゃん。

 吉井和哉も公言してるけど、音楽の原体験がもろ歌謡曲なんだよね。このヒトたちって。歌謡曲は83〜84年ごろまでしか面白くない・・と、指摘しているように、きちんと聞き分けてるし。

 まあ、だから、形上はグラムロックなんだけど、スンナリと入っていけたな。

 そういうわけで、イエモン、及び吉井和哉ファンのみなさま、キミたちは歌謡曲ファンですexclamation ×2(いいきりっ)

 そう、いくら否定しても、歌謡曲ファンなの。


 詞の内容は、「イジメ」・・・ということだけど、どっちかといえば、妄想型ひきこもりだよね、今風に言えば。

♪ キラキラと輝く大地で君と抱きしめあいたい この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとするやつがいても〜 ♪

とか、最後の大サビの

♪外国で飛行機が落ちました ニュースキャスターはうれしそうに
「乗客に日本人はいませんでした いませんでした いませんでした いませんでした」 
 僕は何を思えばいいんだろう 僕はなんて言えばいいんだろう〜 ♪

ってところがとかさ。

 世界観的には、サザンオールスターズの「Ding Dong(僕だけのアイドル)」に近いな。

 あ、これは、「妄想型引きこもり」というより、「妄想型アイドルオタク」を歌った曲なんだけども。わーい(嬉しい顔)わーい(嬉しい顔)(ニコニコッ)

 まあ、ターゲットとしている風景イメージとしては、どちらの曲も近いよな。

 恋愛型の曲が多い中、現代社会に警鐘を鳴らしているような内容だね。まあ、そこはグラムロックの根っこの部分でもあるわけで、そのシュールさが、爆発してパンクロックに発展していくんだけど。。

 いずれにしても社会の暗闇に近い部分をウタにしているっていう部分では、似たようなもんですわ。

 最近はメジャーレーベル系のヒトたちには、このテのグラム系のヒは減ってきてるようなきがするな。

 ヒジュアル系のヒトたちが近いといえば近いのかもしれないけど、どうも、どっかが違うんだよねぇ。
 音から感じる社会性ってところかねぇ・・・。そうそう、たぶん、そこだ。ビジュアル系のヒトたちは、ビジュアルとして見る分にはいいんだけど、内容の社会性が希薄なんだ。その点ではアイドルに近いのかもな。

・・・って書くと、結構、反発が来そうだな、ビジュアル系派、及び、妄想型アイドルオタクのヒトたちから。。

 とりあえず、覚悟しておきますわ。。。


 どうも、この曲を聴くとアドレナリンが上がって、つい、反発をもらいそうな事を書いちゃうな。

 そういう意味では、一種の麻薬だよね。 うんにゃ、そもそも音楽って、一種の麻薬のようなもんなのよ。
 
 この曲をカラオケで歌うと、いつも恍惚狂に酔いしれてしまうワタシです。危ない曲だね。





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卒業写真 / 荒井由実

1975_03_卒業写真_荒井由実






今回の1曲セレクトは、「卒業写真」荒井由実です。

 まずはデータです。

・タイトル     卒業写真
・アーティスト   荒井由実
・作詞       荒井由実
・作曲       荒井由実
・編曲       松任谷正隆
・リリース日    1975年6月20日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  2位
・売上げ枚数    43.6万枚
※データは、この曲が最初に収録された、アルバム「コバルトアワー」のものです。

 
 卒業シーズンですな。ということは、やっぱし「卒業」に関する曲をもって来たくなるのが、選曲屋の悲しい性かなぁ。
 まあ、この季節、どのメディア見ても、「卒業」とか「別れの曲」っていう特集をやるのを分かっていながらさぁ。

 ところで、レミオロメンに「3月9日」っていう曲があるくらいだから、今は、卒業式って「3月9日」にやるのが普通なんですかねぇ。
 ワタシたちの頃は、以前も書いたけど「3月10日」だったな、卒業式は。
 まあ、その年の曜日によっても変わるだろうから、やっぱり、3月10日前後が一番多いんだろうね。

 たださあ、1曲セレクトはじめて、これで3回目の卒業シーズンなのですわ・・・。となると、卒業に関する曲も随分と書きつくしてしまってまして。。。ふらふら

 さてと、困ってたら、まだ、肝心なこの曲を書いてなかった。

 卒業写真  /荒井由実

 うーん、なんで今までこの曲書いてなかったんだ? ・・と思ったんだけど、意外な事実からからなんだよね。。。

 ハイ、この曲のリリースが、卒業シーズンぢゃなかったから。。。だったりして。。。あせあせ

 上のデータを見ていただければ、お分かりのように、この曲のリリースは、ぬわぁんと、6月20日だったのですよ。卒業シーズンとは、全く関係がない。。。

 しかーも、これだけ有名な曲にも関わらず、シングルリリースはされていなーい。
 ハイ、荒井由実(ユーミンね)のサードアルバム「コバルトアワー」の2曲目に収録されている曲に過ぎない。

 まあ、ユーミンの場合、シングルリリースされてなくても「有名」な曲はたくさんあるならねぇ、それはそれで、特に珍しいことではないんだけど。。。


 それじゃ、まるっきり、「卒業シーズン」には無縁な曲なのか・・というと、さにあらず。。。
 
 フォト

ふむ、ハイ・ファイ・セットの「卒業写真」。これがですねぇ、リリース日が1975年2月5日。
 
 つまーり、ユーミンバージョンより4ヶ月「早く」リリースされているんですねぇ。
 
 つまーり、元祖「卒業ソング」は、ハイ・ファイ・セットバージョンの方の「卒業写真」なのでっす。

 ただし、こちらは、オリコンのランキングにランクインせず。。。

 まあ、こんなものかのかねぇ・・・。うーん、まだ、このころの。ハイ・ファイ・セットって、一般的に認知されてなかったからかもなぁ。
 「赤い鳥」を解消して、ハイ・ファイ・セットっていうコーラスグループになったばかりの頃だし。。

 ユーミンバージョン、ちょっと、ハネ系気味のくせの入った変形アレンジなんだけど、ハイ・ファイセットの方は、コーラスグループらしく、完璧なストレートなAOR調・・・っていう違いもあるんだけどね。

 一般的には、どっちが馴染み深いんかなぁ。

 個人的に最初に、この曲をきちんと認識したのは、1989年元旦に放送された、「僕たちの想い出のメロディ1966〜1984」だとおもう。

 ここでは、毎度毎度、お馴染みのフジテレビ系で「不定期」に放送されていた、「ニューミュージックスペシャル」のVTR。




一説によると1979年12月8日OAのVTRらしいけど、ハイ・ファイ・セットと共演して、4人で、この「卒業写真」をハモってる、、今にして思えば結構、レアな構図の組み合わせの時の。

 だから、はじめて、ユーミン単独の「卒業写真」を聴いた時は、やや、違和感を感じた記憶があるなぁ。


 曲の内容・・・は、まあ、もはや、ここで書くべきことではないよね。みなさん、ご存知でしょう。

 だけど、後年の菊池桃子の「卒業」ではないけど、この時期になると、悲しくないのに、卒業アルバムを開きたくなるのは、なぜですかねぇ。やっぱり、春は別れの季節だからですかねぇ。。。

今日は1970年代スペシャルって感じだったかな。


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あなた /小坂明子

1974_03_あなた_小坂明子






今回の1曲セレクトは、「あなた」小坂明子です。

 まずはデータです。

・タイトル     あなた
・アーティスト   小坂明子
・作詞       小坂明子
・作曲       小坂明子
・編曲       宮田泰
・リリース日    1973年12月21日
・発売元      ワーナーパイオニア
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    164.9万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1974年1月14日〜4月22日付

 天才少女って時として現れるもんだよね。昨日書いた、「マイ・ピュア・レディ」の尾崎亜美さんも、若干18歳でシンガーソングライターとしてデビューしたわけだから、そういう部類に入るかもしれない。

 ウチらの世代・・・というか、一番直近だと、やっぱし宇多田ヒカルかなぁ。宇多田の「Automatic」を初めて聴いた時は衝撃的だったもの。15歳で「完成された」アーティストだったわけで。。。やっぱ、世の中には「天才」っていうヒトは居るんだな・・・と感じた瞬間だったね。

 同じように、今日、引っ張ってきた、小坂明子さんも、当時はそういう感じで受け止められた一人ぢゃないかなぁ。

 この「あなた」で、第6回ヤマハポプコン入賞、同年グランプリ大会でグランプリ受賞の時は、若干16歳。

 16歳にして、完全に完成された楽曲作り。。。これは、当時の音楽業界では衝撃的だったろうね。

 まあ、確かに、内容的・・・

♪ もしもワタシが家を建てたなら、ちいさな家を建てたでしょう〜 ♪

で、始まる曲は、16歳ならではのメルヘンの世界ではあるんだけど・・。

 でも、曲、メロディラインの完成度は、16歳が作った曲にしては、完成されてるよなぁ。コード進行も、当時としてはけっこう複雑な進行だし。。。

 ・・・と言っても、このヒトもポッと出の全くの新人ではないんですよね。父親は指揮者の小坂務氏。自身も大阪音楽大学付属高校のピアノ科を出てたりする。
 
 まあ、音楽に関してはバリバリの「サラブレッド」なわけですわ。

 ・・・だよなぁ。結局、天才は家庭環境から生まれるものなんだよなぁ。ヒッキーだってそうだもんね。

 これが、ノダメみたいに、全くのフツーの家庭から出てきたら凄いんだけどねぇ。。。今のところ、そういう家庭から出てきた、ぽっと出の「天才少女」ってのは、少なくともポピュラーミュージック界には出て来てない。

 居ても何かしらには影響受けて来てるでしょ?


 ところで、この曲は1974年の今ごろ、ヒットのピークだったんだけども、個人的にも当時から知ってたな、この曲は。
 レコード欲しくてねぇ・・・。今、手元にシングルレコードはないんだけど、もしかしたら、持ってたかもしれん。
 千葉に引越ししてくる時に、田舎の「納屋」に随分荷物、放り込んできたからな。そこに紛れてるかもな。
 うん、この間、復刻された「およげ!たいやきくん」のレコードは、その荷物の中に確実に紛れ込んでるはずなんだけど・・。
 そのほか、結構いろいろレコードも置いてきたからなぁ。。。ただ、記憶は定かじゃない。

 前も書いたかもしれないけど、当時、日本テレビ系で「おはよう子供
ショー」って番組が放送されてて、確か、土曜日か日曜日に、「おはようのどじまん」ってコーナーがあってさ。読んで字のごとく、とうじのシロートのちびっこが出てきて、のどじまん大会なの。
 この曲、よく歌われてたよなぁ。この曲と、伊藤咲子の「ひまわり娘」。この2曲だけは、はっきりと覚えてるんだよなぁ。

 しかし、それだけ当時は、子供の数が多かったってことかねぇ。今だったら、子ども少ないから、企画立てても通らないだろうな、まず。

 蛇足だけど、今調べたら、この番組のADをテリー伊藤氏がやってたらしい。。。あせあせ 時代を感じたりして。。。


 ところで! この「あなた」ってオリコンの記録上、とっても怪しい売上げ枚数を記録してたりする。
 オリコン最高位1位 1位獲得週数7週連続・・・っていうのは、動かないところなんだけどさ、売上げ枚数がねぇ。。。

 今、手元にオリコンウイークリー1982年9月3日号があるんだけど。。
うん、まだ、紙面が新聞紙のようで、業界では「おりこん新聞」って呼ばれてた頃の奴。(ちなみに表紙「中森明菜」初登場のとき)
 これ、見ると、「あなた」の累積枚数は「1,849,250枚」となってたりする。。。
 しかーし、今、現在の、公式売上げ枚数は、「1,649,250枚」。

 ピッタリ20万枚余分なんですけど。。。。うんにゃ、これ、「誤植」だよねぇ、オリコンさん。。。あせあせ

 ・・・なんて、34年前の誤植を引っ張り出してきて、どうするんだ? 俺。。。あせあせあせあせ


 でも、それを抜きにしても、7週目の1位の時の累積枚数が92万枚だったんですけど・・・。そっから70万枚どーやって売ったのだろうか・・・。未だにナゾだ。。。。あせあせ
 ちなみに、ベスト100登場回数は26週で、7週目の1位のときは、登場9週目。残り17週で、しかも売上げピークが過ぎてるのに、どーやっても70万枚も売れないんですけど・・・。
 オリコンさーん。

 ・・・なんて、古い記録、引っ張り出してきて文句言って、どーすんだ? 俺。。。あせあせあせあせあせあせ



蛇足だけど、最近CMで、ニャンコが風呂入って、この曲歌ってるソフトバンクのCMがあるじゃん。
あのCM好きなんだよな。
ふてぶてしい顔のニャンコの表情がいい。


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